2009.06.28 Web posted at:  13:33  JST Updated - CNN
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イラン民兵組織、抗議デモ負傷者を拘束 アムネスティ関係者

イラン最高指導者ハメネイ師は、抗議デモが続く場合は強硬措置を取る方針を明言した

(CNN) 国際人権組織アムネスティ・インターナショナルの関係者は27日、CNNに対して、イラン大統領選の結果をめぐる抗議デモで負傷した参加者らが、病院で体制側民兵組織バシジに拘束されていると語った。

アムネスティ関係者が現地からの情報として明らかにしたところによると、抗議デモの弾圧に関与しているバシジは、病院で負傷者らを待ち受けている。バシジは医療関係者に対して、負傷者らの身元や負傷した当時の状況について情報を入手することを禁止し、治療が済み次第負傷者を連行している。連行先は不明。

デモで足首や指を骨折し、先日イランから米国に入国した女性もCNNに対し、拘束を恐れて病院に行けず、自宅で医師の治療を受けていたことを明らかにした。女性に付き添っていた友人は先週CNNに対し、病院の管理職レベルが体制に批判的であり、公の場に出ないよう指示されていると語った。

また、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが26日に現地情報として明らかにしたところによると、バシジは夜間に民家に押し入って住民を暴行している。毎晩屋根に上って「神は偉大なり」と叫んでいる人々に対する弾圧とみられ、首都テヘラン北部の複数の住民は、叫びが聞こえた方向にバシジのメンバーが銃を発砲していると語った。

こうしたなか政府系放送局プレスTVは、最高指導者ハメネイ師が26日の説教で「イランは圧力に屈し選挙結果を無効化することを容認しない」と述べ、「暴徒やその首謀者」への強硬姿勢を示したと伝えた。ハメネイ師はまた、デモ現場で銃撃され死亡した映像が世界的反響を呼んだネダ・アグハ・ソルタンさん(当時26)の死はデモ参加者らに責任があると非難し、外国メディアがネダさんをプロパガンダに利用していると主張したという。

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