2009年6月28日 20時35分更新
房総半島を走る千葉県の第3セクター「いすみ鉄道」が、観光客を呼び込んで経営の再建を進めようと、外資系の航空会社出身の新しい社長のもと再出発することになりました。
いすみ鉄道では、新しい社長に29日に就任する鳥塚亮氏が、28日、記者会見しました。
鳥塚氏は外資系の航空会社「ブリティッシュエアウェイズ」で旅客運航部長を務め、千葉県知事選挙に立候補した前社長の吉田平氏の辞任に伴う社長の公募で123人の中から選ばれました。
記者会見で鳥塚氏は
「地元に密着した鉄道が第一と考 えています。アニメのキャラク ターの力を借りるなど大勢の人 に足を運んでもらえるような楽 しい鉄道にしたい」と述べまし た。
いすみ鉄道は千葉県のいすみ市と大多喜町を結ぶ第3セクターの鉄道で、赤字経営が続く中、ホタルの観察ツアーを企画したり、年末には地元産の竹でつくった灯ろうを線路沿いに飾るなど様々な試みを始めていますが、筆頭株主の千葉県などは、来年3月までに経営が改善しない場合、廃止も検討する方針を明らかにしています。