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萌えキャラ応援、今度は茅葺き民家で 秋田で募集

2009年6月28日11時0分

写真:コンテストのサンプルとなった、羽後町の茅葺き屋根・阿部家住宅と美少女のスティックポスター(イラスト・みけおうさん)コンテストのサンプルとなった、羽後町の茅葺き屋根・阿部家住宅と美少女のスティックポスター(イラスト・みけおうさん)

 美少女イラストが秋田県羽後町の茅葺(かやぶ)き民家保存運動を応援している。7月11日の同町の夏祭り「かがり火天国」で行われる「かがり美少女イラストコンテスト」のテーマを「茅葺き民家と女の子」とし、インターネットなどで募集を始めた。同町出身でコンテスト事務局の山内貴範さん(24)は「イラストを通して、地域が誇る文化財の魅力を知ってほしい」と話している。

 同町の調査では、田代地区などに87軒の茅葺き屋根の民家が残り、県内最多といわれる。しかし、この20年間で3分の1に激減。今年もすでに5軒が茅葺き屋根をトタンや被覆屋根に改造したという。

 こうした現状に危機感を抱いた同町議で学習塾経営、阿部久夫さん(60)が議会などで保存を訴え、大江尚征町長が茅葺き職人の養成などを検討し始めた。議会は近く、福島県の茅葺き民家保存利用の実態を視察する。

 阿部さんの学習塾で学んだ山内さんは美少女イラストを使った米袋で「あきたこまち」を売り出すなど、町おこしを始めた仕掛け人。茅葺きの自宅に住む阿部さんと同様、茅葺き屋根の文化財的価値を評価し、今回のイラスト募集につながった。

 かがり火天国は2年前に始まった。同町西馬音内本町通りを歩行者天国にして出店やフリーマーケットなどがあり、かつての「夜市」を再現する催しだ。かがり美少女イラストコンテストも1回目から行われ、同天国の目玉イベントのひとつになっている。今年の天国は7月11日午後6時半〜午後9時半。イラストコンテストの作品は午後3時ごろから展示される。

 イラストはB5かA4大の紙に描き、画材は自由。茅葺き民家のほか、盆踊りをテーマにしてもいい。締め切りは7月6日必着。応募先は羽後町西馬音内堀回元城下42の1、かがり美少女イラストコンテスト事務局か、同町南西馬音内313の4、書店ミケーネ。CGでも応募できる。詳しくはコンテスト実行委のHP(http://hachinosu175.blog107.fc2.com/)へ。(川島幹之)

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