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[天山の激録!!玉取ったる]CR弾球黙示録カイジ人喰い沼

天山は「牙狼」で大当たりを引き寄せ、してやったりの表情

 天山が“禁じ手”を使って、一矢を報いた―。埼玉・川口の「ゴードン西川口店」での実戦で、「CR弾球黙示録カイジ人喰い沼」(高尾)に挑んだ天山は、全くいいところを見せられず、ついに“禁じ手”の機種変更を敢行する。ところが、それがまさかの成功に繋がり、当たりを引き寄せた。最後は、またもや勝負弱さを暴露してしまったが、そのてんまつは、どうなった?

 今月13日に三沢光晴さんが亡くなった。同じプロレスラーの天山にとっても、大きな衝撃だった。「リングで戦ったことはなかったけど、訃報(ふほう)を聞いて、つらく悲しかった」神妙な面持ちで天山は話した。天山自身もリングでは、激しいファイトを繰り広げている。腰椎(ようつい)ねん挫は、いまだに完治しておらず、それでも戦い続けなければならないのが格闘家の宿命だ。

 天山は悲しみをこらえながら、「気持ちを切り替えて、仕事(パチンコ)に集中する」。固い決意で埼玉・川口の「ゴードン西川口店」の前に降り立った。今回の機種は「CR弾球黙示録カイジ人喰い沼」(高尾)だ。「最近、『慶次』ではやられているから、『牙狼』ばかり打っているよ」。「カイジ沼」は初体験に近いという。

 「よし、出すぞ」と気合十分で、カド台を占領して打ち始めた。まずは1万円を投資したが、激アツ演出どころか、リーチもままならない。「う~ん、当たらんなぁ」弱気な言葉がもれる。「カイジ沼」は、4つの役物がカギを握っている。様々な場面で、この役物が動くかがポイントだ。しかし、天山の台は「ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…」だけで、肝心の役物がほとんど作動しない。1万円はあっと言う間に消えていって、2枚目の1万円札が吸い込まれていった。「いかん、当たる気が全然せん」。天山の我慢も頂点に近づいていった。

 開始から320回転(投資1万9000円)を超えたときだった。突然、天山が立ち上がった。「こりゃダメだ。機種を変えるぞ」。“禁じ手”の台移動を敢行した。さすが“猛牛”と言われるだけのことはあった。「動物的なカン」が働き、何とこれが功を奏すのだから驚きだ。ホール内を徘徊(はいかい)しながら、数分後にチョイスしたのは「牙狼」だ。すでに5回当たっていて、その後57回転している台だった。

 「これだ!!」。天山は確信していた。投資はわずか500円。座って8回転目に奇跡?が起こる。疑似連3回から、次回予告「次回!幸福」が盤面を躍った。「どうだ、行っただろう」と天山はすでに“勝利宣言”だ。「千体撃破リーチ」に発展し、〈6〉で大当たりを引き寄せた。「ハッハッハッハ~」天山の高笑いが、ホール内に響く。「キババトル」で逆転勝利して、「魔戒チャンス」となり連チャンが確定した。

 「これなら、10連チャンは行くぞ」と強気の天山が戻ってきた。だが、「動物的なカン」を持っていながら、もうひとつの天山の顔が姿を現す。そう、パチンコでは勝負弱い天山だ。案の定、次回の当たりでラウンド中のバトルに、あっさり負けてしまう。連チャンストップ。「まさか、信じられん」と言っても、もう遅い。大事な2箱のうち1箱がのまれ、最後の500円を追加投資したが、残った出玉は1768個。換金額は7000円で収支はマイナス1万3000円。「残念だが、仕方ない」とハンドルから手を放した。

 実戦後、外に出て何気なく梅雨空を見上げた天山は、何を考えていたのだろうか。

 ◆天山 広吉(てんざん ひろよし)1971年3月23日、京都市生まれ。38歳。90年5月、新日入団。昨年11月、全日本プロレスの小島聡とのタッグ“てんこじ”で、2度目のG1タッグリーグを制覇。昨年末に網膜剥離(はくり)を患ったが、5月にリング復帰した。183センチ、115キロ。

(2009年6月26日14時46分  スポーツ報知)

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