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【ドラニュース】


今季初55連勝 連日の逆転劇!さぁコイ3タテ

2009年6月28日 紙面から

 中日が広島に5−3の逆転勝ち。5連勝が今季初なら、貯金「5」も今季最多だ。27日のマツダスタジアム。前夜は9回の逆転2ランでヒーローになった森野将彦三塁手(30)が4回に2試合連発となる右越え2ランを放って口火を切り、和田一浩左翼手(37)の左越えソロ本塁打で同点。再び森野が5回に適時打、試合をひっくり返した。ブランコの前後を打つ両打者も頼もしい。

 連日の大仕事だ。主役はまたも森野。3点差を追った4回に9号2ランを放つと、同点で迎えた5回には2死一、二塁から右前へ勝ち越し適時打。前夜(26日)も土壇場の9回に逆転の2ランを放っており、そのバットが3位を争う広島に連勝、チームを今季最多の貯金5に導いた。

 4回1死一塁、前夜を再生したかのようなアーチだった。カウント2−2から内角高めのチェンジアップをたたくと、打球は右翼席中段へ一直線。「うまく打てました」と自画自賛。この一振りで試合の流れを、中日に引き寄せた。

 リベンジの思いをバットに込めた。「1打席目でゲッツー(併殺打)を打ってしまっていたし(相手投手も)得意な方じゃない大竹君だったんで、何とかできてよかったです」。大竹とは今季2度目の対戦。5月5日のナゴヤドームでは2打数無安打。反撃の糸口をつかめないまま広島の完封リレーを許した敗戦に、クリーンアップの一員として責任感を感じていた。

 森野のバットが火を噴いての竜打線の反攻に和田が続いた。ブランコが右飛に倒れて2死となった後、外角のスライダーを左翼2階席に放り込んで18号ソロ本塁打。同点に追い付いた。

 「うまくバットに乗ったというか引っかかりましたね。交流戦明けでヒットが打てていなかったので、何とか1本打ててよかったです」。交流戦終了後、試合間隔が空いたことで、和田が募らせていた小さな不安を吹き飛ばす一発だ。

 前日に先制弾を放った4番・ブランコが4打数無安打でも、この日は3番と5番で見事な逆転劇を演出した。森野が不振にあえいでいだ5月はブランコが大ブレークした時期だから、互いに補い合って勝利を積み重ねているようにも見える。

 森野は今季初の2試合連続ホーマーを「大きいですよ。明日も出せるように。ただ、まだ欲張りすぎずに…」と、慎重に言葉を選びながらも、上り調子の中にいる手応えを口にした。

 好調をつかむまでの我慢の時を脱したかと問われて「まだですね」と、慎重な姿勢を崩さなかった森野だが、ヒーローインタビューでは、「(広島に)連勝したので、3つ勝てたらいい。ボク自身もこのまま行きたいと思います」。チームの勢いを加速させるためにも、3タテをもくろむ。 (若原隆宏)

 

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