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南シナ海で“不沈空母”として要衝 元中国軍副総参謀長提言

2009.6.27 20:44

 【北京=野口東秀】中国軍元高官が、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島にあるミスチーフ礁(同・美済礁)に大型艦艇が停泊できる港湾や飛行場の建設を政府は検討すべきだと提言し、軍事関係者らが注目している。実現すれば、日本とインド洋を結ぶシーレーン(海上輸送路)上に中国の“不沈空母”が出現することになり、島々の領有権をめぐり対立する周辺国・地域との緊張が高まるものとみられる。

 中国系香港紙などによると、今年2月に退官した張黎・元人民解放軍副総参謀長が今月18日、政府の諮問機関である全国政治協商会議で、艦船の補給や航空機の巡回、主権の管理の必要性を主張した。軍事専門家によると、中国軍はミスチーフ礁に対空砲やヘリポートなどを完成させている。張氏の提言は3000トン級以上の大型艦艇が停泊できる港湾、戦闘機を含む軍用機発着が可能な滑走路を意味するようだ。

 中国は、パラセル(中国名・西沙)諸島の永興島に航空管制センターを備えた2600メートル級の滑走路をすでに保有している。スプラトリー諸島での大型基地建設で、中国は「重要な戦略ルート」と位置づける南シナ海で外交および軍事的主導権を握ることになる。

 南シナ海では、3月に中国艦船が米海軍音響測定艦を妨害する事件が発生した。海南島の東南部海域は中国潜水艦の訓練海域とされ、中国が今後、南シナ海の支配力強化に出る可能性は高いとみられる。

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