下関市神田町の山口朝鮮初中級学校の鄭万石学校長らが26日、市役所を訪れ、中尾友昭市長に学校への補助金増額を要望した。鄭学校長らは「日本の公・私立校に比べて著しく低く保護者負担が重い」と配慮を求めた。
中尾市長に面会したのは、鄭学校長のほか、同校を運営する山口朝鮮学園の金鍾九理事長やPTAの保護者たち。同校への1年間の補助金は現在、学校への20万円と生徒・児童1人当たり5081円の計24万円程度で、1人当たりの補助は宇部市の年2万5000円、山陽小野田市の同9万円と比べても低額にとどまっている。
鄭学校長らは「現状での学校運営は大変厳しい」と述べ、1人当たり年2万5000円以上への増額を要望。中尾市長は「すぐにどうこうは言えないが韓国、朝鮮の人たちは下関の顔の一つだと思っている」と応じた。【取違剛】
〔下関版〕
毎日新聞 2009年6月27日 地方版