JASRAC PARK  
楽譜・歌集など出版物

合唱サークルの発表会のプログラムに歌詞や楽譜をのせる
修学旅行用の歌集に歌詞をのせる

楽譜集、雑誌、プログラムなどの出版物に歌詞や楽譜をのせる場合の手続きや使用料について見ていきましょう。

市販されている楽譜のコピー
まず、使いたい曲の著作権を誰が(どこが)管理しているのか確認しなければいけません。
JASRACはたくさんの曲の著作権を管理していますが、JASRAC以外の著作権管理会社が管理していたり、作詞家や作曲家が自分で管理しているケースもあります。
JASRACがホームページで公開している作品検索データベース(J−WID)で調べてみましょう。


市販されている楽譜のコピー

使いたい楽譜が在庫切れや絶版になっていて、手にはいらない場合は、楽譜の出版社 に連絡して、「コピーしてよいかどうか」を確認しなければいけません。
場合によっては「使ってもらっては困ります」と言われることもあり、そうなるとその楽譜をコピーして使うことはできません。

JASRACに手続きをしてから、出版社に連絡して「使っちゃダメ」と言われると大変ですので、必ず先に楽譜の出版社にコピーして良いかどうか問い合せてくださいね。

使用料ってどうやって計算するの?
出版物に歌詞や楽譜をのせる場合の使用料は、通常、発行部数に応じて使用料を計算します。 (楽譜集など歌詞や楽譜が主な内容になっている書籍については、 定価の10%×発行部数が使用料になります。) 発行部数 掲載曲数
MEMO
[海外の曲(洋楽)の歌詞・楽譜を出版物に使う場合]

外国の曲の歌詞や楽譜を雑誌やプログラムなどの出版物にのせる場合、JASRACの使用料規定で決められている料金は適用されない場合があります。この場合、日本でその曲を管理している音楽出版社に「この曲の歌詞や楽譜をのせてもいいですか」などの問合せをする必要があります。どこの音楽出版社が著作権を管理しているかについては、JASRACで調べますのでお問い合わせください。


合唱サークルの発表会のプログラムに歌詞や楽譜をのせる場合、発行部数に応じて歌詞・楽譜それぞれ1曲ごとの使用料は以下のように決められています。

2,500部まで 1,800円
5,000部まで 3,600円
10,000部まで 6,000円
50,000部まで 9,000円
100,000部まで 12,000円
100,000部を超える場合 18,000円

例えば、発表会のプログラムを200部つくって
日本の曲の歌詞、楽譜を1曲、
海外の曲の歌詞を1曲、
をのせる場合には、「発行部数が2,500部まで」の区分に該当しますので、日本の曲の歌詞・楽譜それぞれ1曲ごとの使用料は1800円になります。
1800円×2=3,600円
海外の曲については、音楽出版社に確認したところ、使用料は5000円と言われました。
使用料は、合計で8600円(3600円+5000円)になります。
※別途、消費税が加算されます。


マンガの歌詞の掲載、着信メロディの入力マニュアル本etc

マンガなどの雑誌に歌詞がのっている場合、
[JASRAC(出)○○○○○○○‐○○○号]という番号を見たことがありますか?
これは、JASRACに著作権の手続きをして歌詞をのせているという意味です。
JASRACは、楽譜集や新聞・雑誌だけでなく着信メロディの入力マニュアル本、ポスター、歌碑などに歌詞や楽譜をのせる場合の手続き窓口になっています。
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■マンガへの歌詞の掲載
新聞や雑誌に歌詞を載せる場合の使用料は発行部数に応じて使用料が決まります。 例えば、発行部数が200万部の雑誌で歌詞を1曲のせた場合の使用料は、51,000円になります。

■歌碑やポスターなど
歌碑やポスターなど展示や掲示を目的としたものに、歌詞や楽譜を掲載する場合には、(製作部数や個数にかかわらず)1曲につき歌詞や楽譜それぞれ18,000円が使用料になります。歌詞と楽譜を両方のせた場合の使用料は36,000円です。
MEMO
[作詞家・作曲家・音楽出版社などへの使用料の分配]

雑誌やプログラムなど出版物の場合、出版社などから使った曲目の報告を受けて、作詞家・作曲家・音楽出版社などJASRACに著作権を預けている人たちに使用料を分配(渡す)するための資料を作っています。
JASRACは、使用料の20%を手数料として受け取った後、作詞家・作曲家・音楽出版社などに3ヶ月ごと(年4回)に分配しています。
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