終局の続き(仮題)
これは、エヴァンゲリオンの最初の映画「シト新生」をやったとき、期間限定発売していたCD 「ADDITION」に収録されていたものです。
TV版の最終話を受けて、批判が高まる中での映画化、しかもそれもまた製作が間に合わず、完結編はまた春から夏への延長されたタイミングでした。
そこで、一足早くお目見えしたエヴァンゲリオンのラストがこの作品です。
音声のみのCDドラマとはいえ、もちろん、監督/脚本は庵野秀明氏。
声優さんもTV版のままという豪華さでした。
是非聞いて欲しいところですが、現在入手も難しそうなので、セリフを書き起こしてみましたが、面倒になって中断していたところに、なんと動画!バージョンが見つかったので、そちらへのリンクに変更することにします。
アメリカのファンが作ったという動画バージョン。素晴らしい出来なので、CDを持っている人も是非見てみてください。
動画はこちらです。
下は、途中まで書き起こしていたものですが、中止します。(2006/1/15)
アスカ「えーー!シリーズ好評につき、番組えんちょー?」
ミサト「そう!」 アスカ「そんなのきいてないわよ。」 リツコ「今きいたでしょう。」 トウジ「ひさしぶりに呼び出された理由が、これかいな。」 ケンスケ「せっかく番組終わって、のんびりやってたのにな。」 冬月「残念ながら、楽天の日々はもうおしまいだな。」 ゲンドウ「ああ。既に放映再開の日取りまで決まっている。」 マヤ「もうそんなディープなことまで・・」 日向「放送開始のゴーサインは、あれほど手間取っていたのに。」 加持「世の中現金なもんさ。」 アスカ「でも、なんで上の人たちが商売優先で決めたことに、私らがつきあわなきゃなんないのよ!」 ミサト「経済は社会の基本。人気はおまんまのバロメーターよ。」 レイ「昔の人が言ってたわ。いつまでも、あると思うな人気と仕事。」 ミサト「明日の保障がないこの世界、こうして仕事があるだけましってもんよ。」 アスカ「まあそうね、病院のベットで寝ているより、たしかにマシだわ。りょーかい。やりましょ。」 レイ「現在の状況は?」 ミサト「それが、マジにスケジュールないのよ。」 リツコ「脚本は今日。セリフの取り分は なんと今晩。」 全員「どひぇー。」 ミサト「だから夕方までにアイデアまとめないと、間に合わないのよ。」 アスカ「そんなムチャーなー」 ミサト「仕方ないわよ、キングの大月さんの意向なんだから。一度OKしちゃったしー。まあ、これも人気番組の宿命ね。」 リツコ「すでに決定済みの事柄に、今更文句を言っても始らないわ。現実を素直に受け入れ、対処しなさい。」 アスカ「えー!!でぇもー!」 ミサト「デェモーもストライキもないわ。いつまでもダダこねてないで。」 リツコ「そう。今や問題は、どうやってこの危機をのりこえるかよ。」 マヤ「みんなで力を合わせて、ですね。」 トウジ「はなっからこれは、みえみえでべたべたの展開やな」 マヤ「近頃の子供は、随分さめてますね。」 ケンスケ「そんなことより、今は具体的に問題点を列挙、その分析・比較、後にしかるべき結論を導く時ではないんですか?」 マヤ「すっごい!近頃の子供はしっかりしていますね。」 ケンスケ「そんなことより、人気の回復・維持・増幅をストレートに願うなら、てらいなくあの男の復活を今は試みるべきでしょう。」 ミサト「ご心配なく、既に彼は用意してあるわ。」 (足音が響く) カオル「渚カオルです。再びよろしく。」 アスカ「でたわね、ホモ男!」 カオル「根拠の足りない言いがかりはやめてくれないか?おっと、君に足りないのはおつむとつつしみの方だったかな。」 アスカ「余計なお世話よ!」 トウジ「なんや、図星つかれて怒っているだけやないか?」 アスカ「ぬわんですってー!ノータリンは黙ってなさいよ!」 トウジ「お前こそ、足りんのは乳の方やろう!」 カヲル「お腹のほうはこんなに余剰(養生?)しているのにねぇ」 アスカ「あんたたちに足りないのは、人を思いやる心がけよ。あんたっていうのはねー!」 ケンスケ「君らに足りないのは協調とチームワークだよ。」 マヤ「足りないのは、時間と予算ですね。」 ミサト「あー!くだらない足りない合戦をやって、いたずらにときを浪費する間に、放映再開の日時は刻一刻と迫ってきているわ」 日向「いわゆる大ピンチってやつですね。」 青葉「しかしこの短時間にシリーズ再開なんて至難の業。どだい無理な話ですよ。」 ミサト「そう、だからこのさい、思い切って路線変更が必要だわ。」 リツコ「そこで、番組延長に伴い、3クール以降のシリーズ強化案を広く一般にも募集することに決定したわ。」 トウジ「わしらに集まってもろうたわけやな。」 ミサト「ええ、皆様からの忌憚のないご意見を期待するわ。」 青葉「やはり致命的欠損はあれっすよ!」 冬月「うん。お色気だな。」 ゲンドウ「ああ。最優先事項だ。」 ミサト「というわけで、あなたたちには新たに、プラグギャルとしてデビューしてもらうわ。」 アスカ「ぷらぐぎゃるー?」 リツコ「これが新たにデザインされた、ニュープラグスーツ。」 アスカ「ぬぅわによこれー、パンティー丸見えじゃなーい。」 マヤ「まさに、脳天直撃な格好ですね。」 リツコ「ああ、インナーね。その方が殿方にうけるのよ。」 ミサト「いーんじゃないの、わっかいんだから!」 アスカ「おまけに、胸のぽっちりまで形くっきり、色もはっきり透けて見えてるじゃなーいー。」 リツコ「ああ、乳頭ね。その方が殿方に受けるのよ。」 ミサト「いーんじゃないの。わっっかいんだから!!」 アスカ「が、しかーし!いくら若いからって、ものには限度ってーものがあるわよ。 ミサト「でもレイはまるで問題ないみたいよ。」 アスカ「もう、ファーストも何か言ったらどうなのよ!花も恥らう乙女でしょう!」 レイ「いい・・仕事だから。」 アスカ「はんっ、あいかわらず、台詞とデリカシーの足りない女ね。」 レイ「いい・・あたしには何もないから。」 アスカ「なーにバカ言ってんの!あんたなんか下手したら、あそこ見えちゃうわよ。ほら!」 全員「うわぁー!」 カオル「どうしたの、シンジ君・・・鼻から血が。」 トウジ「見慣れんもん、見たからなー。」 ケンスケ「ま、無理も無いさ。」 アスカ「うっすらと茂ったあれだけじゃすまされないわよ。」 アスカ「さらにこーすれば・・ほーっら!」 皆、絶叫 リツコ「あっ、碇司令!」 冬月「どうした、鼻から血が・・」 ゲンドウ「いや・・・何でもない。」 ミサト「しかし、まー、確かに、これちょっちモラル厳しいわね。」 アスカ「ほーらねー。TVだったらデジタルもんよ、これ。」 レイ「いい・・仕事だから。」 アスカ「はぁー。さっすが優等生。相変わらず聞き分けのおよろしいことでー。」 ミサト「わかったわ!お色気のトッピングは再考するとして、他の問題点を模索しましょう。」 (イスから立ち上がる音) アスカ「はーいっ、問題提議!」 ミサト「なーに?あすか?」 アスカ「本番組の最大の失敗は主役よ主役!」 リツコ「碇シンジ君ね。」 アスカ「そう、この根暗に主役をはらせているのが、根本的間違いだったのよ。第一このバカ、まだ一言もしゃべってないのよ。これで主人公と言える?」 シンジ「あ、ごめん・・」 アスカ「あーんた、バカァ?開口一番がそれ?反省の色なし。もはや処置無しだわ。」 マヤ「たしかに。 リツコ「一理あるわね。」 冬月「まずは主役の交代だな。」 ゲンドウ「ああ。問題ない。」 シンジ「そ、そんなー!」 アスカ「バカシンジはそれでよし。次はこの女よ!」 リツコ「綾波レイね。」 アスカ「そう!ダメ押しに辛気臭さの権化。この人形女を何とかすべきね。」 冬月「だが、人気はダントツNO1。」 ゲンドウ「ああ。彼女に問題はない。」 アスカ「それが解せないのよねー!手間もセリフもほっとんどないくせに、ただフレームの隅っこに立ってるだけの楽な仕事で、人気ばっかさらっちゃってー。 いつもトーク人形みたいに、「ならそうすれば」とか、「そう、よかったわね」とか、「さようなら」しかしゃべらないくせに、あーもー超むかつく!」 シンジ「アスカはこのごろどこでも同じこと言っているね。そんなに気になるのか・・」 アスカ「うっるさいわね、バカシンジのくせに!」 リツコ「しかし、アスカの言うことも一理あるわね。 ミサト「ただでさえ人気の集合体のレイがしゃべれば、もっと人気がでるかもしれないわ。」 冬月「うん、試してみる価値はあるな。」 ゲンドウ「ああ。」 リツコ「しかしこの状況下で、もはやハイリスクを背負うわけにはいかないわ。」 ミサト「はずしの少ない、学園ラブコメ路線でいきましょ!」 |