宇宙線起源は超新星爆発=残骸の観測で裏付け−国際チーム
6月26日3時10分配信 時事通信
宇宙をほぼ光速で飛び交う高エネルギーの陽子や電子である「宇宙線」は、恒星が寿命を迎え、超新星爆発を起こした際に生じる衝撃波によって発生することが、観測で裏付けられた。オランダ・ユトレヒト大の大学院生イブリン・ヘルダーさんや宇宙航空研究開発機構研究員の馬場彩さん、広島大助教の山崎了さんらが26日、米科学誌サイエンス電子版に発表した。
宇宙線は1912年、オーストリアの物理学者による気球観測で発見されたが、長らく起源が不明だった。エネルギーが一定水準以下の宇宙線は、地球がある銀河系内で起きた超新星爆発で発生すると考えられるようになったが、観測で本格的に裏付けられたのは今回が初めて。エネルギーがもっと高い宇宙線は銀河系外で発生しているとみられるが、具体的な出所ははっきりしていない。
研究チームは、中国の歴史書「後漢書」に目撃証言が残る、西暦185年に発生した超新星爆発の残骸(ざんがい)を、欧州南天天文台(ESO)のVLT望遠鏡と米航空宇宙局(NASA)のチャンドラX線天文衛星で観測した。この残骸「RCW86」は、コンパス座の方向に約8200光年離れた所にあり、後漢書の記述は人類最古の超新星爆発の記録といわれる。
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宇宙線は1912年、オーストリアの物理学者による気球観測で発見されたが、長らく起源が不明だった。エネルギーが一定水準以下の宇宙線は、地球がある銀河系内で起きた超新星爆発で発生すると考えられるようになったが、観測で本格的に裏付けられたのは今回が初めて。エネルギーがもっと高い宇宙線は銀河系外で発生しているとみられるが、具体的な出所ははっきりしていない。
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最終更新:6月26日3時14分
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