団塊カバ親爺太平記-Hippoかんかん

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<<   作成日時 : 2009/04/20 09:06   >>

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米コネティカット州ハートフォードのトリニティーカレッジが昨年実施した宗教動向調査で、米国内のキリスト教徒の割合が減少する一方、宗教を持たない人々の割合が急増していることがわかった

今回の調査によると、キリスト教徒の割合は18 年前の調査に比べて 10.2 ポイント減の 76 %にとどまった

一方、無宗教の割合は、8.2 % だった 18 年前の調査に比べて 15 % にまで急増した

キリスト教徒の減少は特にプロテスタントの主流派でひどく、18.7 % を占めていたが、今回の調査では 12.9 % にまで下がった
Trinity College Hartford Connecticut:http://www.trincoll.edu/AboutTrinity/News_Events/trinity_news/030909_Religion.htm

(赤字) 横文字=スペイン語 [ =男性名詞・ =女性名詞]
(緑字) 横文字=英語

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[出典]http://www.skyscrapercity.com/showthread.php?t=213995

*** 米国の宗教人口構成 その 1 (2003年) ***
Pew Research Center (The 2004 Political Landscape・2003年11月5日]:http://people-press.org/report/196/the-2004-political-landscape
P=プロテスタント / C=カトリック
( )内の数値:2003年度の米国人口( 29 千万人) をベースとした概算値
P (白人・福音派) : 21 % ( 6,090 万人)
P (白人・主流派) : 21 % ( 6,090 万人)
P (黒人他)     :  9 % ( 2,610 万人)
P (ヒスパニック他):  5 % ( 1,450 万人)
C (白人)      : 18 % ( 5,220 万人)
C (黒人)      :  1 % (  290 万人)
C (ヒスパニック他):  7 % ( 2,030 万人)
モルモン教     :  2 % (  580 万人)
キリスト教小計  :  84 % ( 24,360 万人)

ユダヤ教徒    : 2 % (  580 万人)
その他の宗教   : 5 % ( 1,450 万人)
無宗教       : 9 % ( 2,610 万人)

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Foto por Don Asano

実に 84 % がキリスト教徒で、その 2/3 はプロテスタント、無宗教は僅か 9 % しかいないという強大な宗教国家がアメリカやが、最近の調査になると様子がだいぶ変わってきとるようや

冒頭の記事が紹介しとる調査もその一つやが、別な調査でも似たような結果や

*** 米国の宗教人口構成 その 2 (2007年) ***
THE PEW FORUM (U.S. Religious Landscape Survey):http://religions.pewforum.org/reports
プロテスタント・福音派 : 26.3 %
プロテスタント・主流派 : 18.1 %
プロテスタント・黒人他 :  6.9 %
カトリック         : 23.9 %
モルモン教        :  1.7 %
キリスト教小計       : 78.4 %

その他の宗教     :  4.7 %
無宗教他:       : 16.9 %

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[出典:M/Y/D/S グラフィック & デザイン]:http://www.motoki-y.sakura.ne.jp/

別々に行われた調査を単純比較は出来んのやが、一番大きな変化は、“無宗教 or どの宗教にも属さない人”が大幅に増えとって、その分キリスト教を信じる人が減っとることで、年齢層が若くなるほどその傾向が強いらしい

プロテスタントもカトリックも足並みそろえて減っとるが、ラテンからの移民流入と出生率の高さから、カトリック人口の減少は緩やかになっとるらしい

それでも、国民の 78.4 % 、日本の人口の 1.8 倍の 23 千万人もの人がキリスト教を信じとるんで、米国がキリスト教国家であることは変わらんのやが、『 間違いなく何かが変わってきとる 』 んやろう

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[出典:ホームページを作る会]:http://www.sakai.zaq.ne.jp/duadf406/index.html

3月2日に放送された“NKHスペシャル 失われし人々の祈り-膨張するロシア正教”では、“強いロシア”復活を目指すプーチン体制下のロシアで、“ロシア正教”が信者を大幅に増やし、政府の支援も受けてその影響力を拡大しとる様子が描かれとった

唯物論を基本とする社会主義体制時代には 『 宗教はアヘンである 』 ということから徹底的に弾圧され、細々と生き延びとったロシア正教が、見事に復活しつつあるようや

その背景には、「社会主義的平等社会」から強欲資本主義の荒波に投げ込まれ、その渦にのみ込まれ沈みかけとる人々がギョウサンおることがあげられる

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[出典:M/Y/D/S グラフィック & デザイン]:http://www.motoki-y.sakura.ne.jp/

こうした不安や悩みの解決を宗教に求める心と、宗教を国民統合に利用し“強いロシア”を作りたいという政府の思惑がピッタリ合ったんやろう

70 年間もロシアを支配した“社会主義イデオロギー”は、ソ連邦の崩壊であっけなく消え去り、代わりに、70 年間も忘れ去られていたロシア正教が見事に復活する

そうした姿をみると、イデオロギーや哲学の無力さと、逆に“宗教の魔力”をつくづく思い知らされる

民衆統治の手段としての宗教”という機能が、21世紀の今日でも十分に有効やっちゅうことを思い知らされるんは、喜ばしいことなんやろうか

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[出典]:http://homepage3.nifty.com/stargarden/kyokai.html

日本の近代化の祖と称される福沢諭吉先生が、民衆統治の手段としての宗教に関して明け透けなことを言われとるんで、そのお言葉をご紹介しておこう

慶応義塾では教授・教師に対して 『 〜先生 』 ではなく 『 〜さん 』 と呼ぶのがルールで、先生と呼ばれるのは福沢諭吉唯一人
福沢諭吉の文章には差別用語が満載で使用が躊躇らわれるが、敢えて原文に忠実に採録

「ゴッド」なり、耶蘇なり、阿弥陀様なり、不動様なり、あにその効能なしと云うべけんや。夜盗流行すれば犬を養い、鼠跋扈すれば猫を飼う。今の世の中に宗教は不徳を防ぐ為の犬猫の如し
(1876年11月: 宗教の必用なるを論ず)

地方の人民は第一学問の何物たるを知らずして、或は下民に学問は禁制と思う者もあらん---斯る人民を教るには、何でも構わず、神道にても仏法にても、稲荷様も水天宮様も、ことごとく皆善良なる教えなり。
(1875年9月〜1878年: 覚書)

すべて自ら頼む能はざる者は他を頼むこと必然の勢なり---神仏なり、耶蘇なり、往古片輪の時代に適したる教えなれば、世の中に片輪のあらん限りはその教えもまた甚だ入用なり。酔狂立小便にポリス、夜盗に犬、いくじなし愚民に暴政府、馬鹿と片輪に宗教、丁度よき取合せならん。
(1881年頃:宗教の説)

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[出典:M/Y/D/S グラフィック & デザイン]:http://www.motoki-y.sakura.ne.jp/

愚民教化の為なら 『 どんな宗教でも利用すればエエんや 』 という恐るべき功利主義やが、耶蘇教(キリスト教)についてはその普及に反対しとられる

内既に安寧にして、又外に競争するの資力に乏しからず。尚足らざるものあり。即ち国民、国の為にするの気力、是なり---我輩の所見---第一、外教の蔓延を防ぐ事---耶蘇教の主義は真に公平にして世界を一家と見做し、国権の主義は真に不公平にしてことさらに自他の別を作為するものなれば、主義の異なるよりしておのずから国権保護の気力を損せざるを得ず。国権の維持の為に大なる障害と云う可し

ここでも国民を統合し国権を拡張することに奉仕する方便としての“期待される宗教像”が堂々と述べられとる

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[出典:M/Y/D/S グラフィック & デザイン]:http://www.motoki-y.sakura.ne.jp/

『 福沢諭吉とかけて、深夜の電車の酔客ととく、そのこころは 』

万札をスラレテまった

*** To be continued (4月22日号に続く) ***


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