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中国外務次官:「正雲氏、中国に来たことない」と報道否定

 【北京・浦松丈二】中国の武大偉外務次官は25日、訪中した自民党の加藤紘一元幹事長と会談し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男正雲(ジョンウン)氏が極秘訪中し、胡錦濤・国家主席と会談したとの朝日新聞の記事について「全く事実でない。彼は中国に一回も来たことがない」と断言した。

 加藤氏が26日、北京で武次官の発言を紹介した。武次官は6カ国協議の中国首席代表。「どうしてあのような記事が出るのだろう」と不快感を示したという。また、金総書記が後継者を伴って訪中する可能性についても「近々はない。無理だろう」と明言。金総書記が急激にやせたことなど健康悪化にも言及したという。

 一方、中国外務省の秦剛副報道局長は25日の定例会見で、朝日新聞が「確かな取材に基づき記事にした」などと主張していることについて「朝日新聞を信じるか、わたしを信じるか、あなたが自分で判断、選択することだ」と語った。

毎日新聞 2009年6月26日 21時15分(最終更新 6月26日 21時45分)

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