被疑者等のプライバシーを保護するために無実の被疑者を虚偽自白させる仕組みを残せというのは本末転倒
警察等による不適切な取調べにより虚偽自白が引き出されこれにより無実の者が刑に処せられるというリスクよりも被疑者等のプライバシーを重視して被疑者が自白に転ずるまでの取調べ過程を録音録画することを断念したとしても、植草元教授の事件の時のように、捜査の過程で入手したプライバシー情報──とりわけ、通常公開されたくないであろう個人の性癖に関する情報等──が意図的に公開されて、しかも誰も責任をとらないというのでは、被疑者等のプライバシーという点ではどうしようもないように思います。
しかも、捜査機関経由でマスコミが取得した情報の中には、意図的に嘘が混ぜられることがあることは、小沢氏秘書逮捕事件などでも明らかになってきたのではないかという気がします(捜査機関側からのリークも受けていないのに、記者がゼロベースでねつ造した可能性も論理的にはありますけど、蓋然性は低いように思いますし。)。
そういう意味では、被疑者等のプライバシーを重視するのであれば、冤罪を生み出す可能性を放置して被疑者が自白に転ずるまでの取調べ過程の録音録画を断念するという消極的な方法をとるのではなく、取調べ過程で得た情報をリークその他本来的でない用法に用いた公務員に対する処分を毅然と行うといった積極的な方法をとるべきではないかと思ったりします。
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Notifié le le 26/06/2009 à 03:43 PM
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