
6/17(水)。午後3時から原宿の岸記念体育館で行われた「全日本総合格闘技連盟 設立準備意見交換会」に出席してきました。戦極と時を同じくして誕生したため、レスリング協会主導の「総合格闘技」統括組織を目指しているかのように思われていた、また私もそう思っていた同連盟ですが、話を詳しく聴いてみるといささかニュアンスが違いました。今回の福田会長の説明によれば、「“総合格闘技”の」ではなく、「総合的な“格闘技”の」競技統括組織ということになります。同連盟が当面の目標としているのが、今年からスタートするアジア・マーシャル・アーツ・ゲームズであり、来年スタートのワールド・マーシャル・アーツ・ゲームズであります。このマーシャル・アーツ・ゲームズは、オリンピックの補完的な意味で行われている世界的な運動競技大会・ワールドゲームズの格闘技版。同大会では空手、武術太極拳、テコンドー、ムエタイ、キックボクシング、柔術(=日本で言うところの柔術競技)、サンボ、クラッシュ、FILA版サブミッションレスリングなど様々な格闘競技が設定され、オリンピック同様に各国の代表がメダルを争います。そこで問題が一つ。このマーシャル・アーツ・ゲームズに日本から代表選手を派遣できるのはJOC加盟団体に限られているということ。しかしJOCに加盟するためには様々な条件があります。数ある格闘技団体の中でこれをクリアできるところはほとんどないでしょう。そこで各格闘競技団体の協力を得つつこの条件をクリアするために、レスリング協会の下部組織として作られたのが今回の連盟ということになります。総合格闘技の連盟であるかのような誤解を受けないために、団体名を「日本格闘競技連盟」とすることも今回の会議で正式決定。まだまだ分からないこともありますが、そういうことなら協力しよう。いま私はそう考えています。