中国大陸では漢字を簡略化した、いわゆる簡体字を使用しているが、台湾では今も伝統的な漢字、正体字(繁体字)を用いており、台湾海峡両岸双方の人たちが互いに文字を読めない場合もある。このため、馬・総統は最近、簡体字を書くことを認めると発言して物議をかもした。
馬・総統は23日、全米中国語学校聯合総会の会員らと会食した際、伝統文化を継承するため正体字の使用を堅持する必要性を強調。馬・総統は、「中国大陸からの観光客用にわざわざ簡体字のパンフレットを作る必要は無く、逆に彼らに正体字を認識させる機会にしたい」と述べた。馬・総統は、「現在、正体字と簡体字の使用人口の比率は1対33だが、台湾は中華文化の主流を握っているのだ」と述べて、中華文化の正当な継承に対する強いこだわりを見せた。
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