弘前大学医学部付属病院に25日、八戸市立市民病院からドクターヘリで患者1人が搬送された。ドクターヘリが青森市を除く津軽地方に患者を搬送するのは運用開始以降初めてで、県医療薬務課は「実績を積み重ねることはヘリの浸透にとって大切」と期待感を示した。
八戸市立市民病院救命救急センター(今明秀所長)などによると、同日搬送されたのは心臓肺疾患を患う八戸市の50代男性。疾患の内容から、弘大付属病院胸部心臓血管外科の専門医師による治療が必要と判断されたもので、ヘリは午前9時13分に八戸市をたち、約30分後に弘前市和田町の弘前地区河川防災ステーションのヘリポートに到着した。救急車なら片道約2時間半を要する距離だった。
男性は弘大付属病院に搬送されて入院。検査などの後、手術を受ける予定。
【写真説明】ドクターヘリから搬出される男性(25日午前9時45分ごろ、弘前地区河川防災ステーション)