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2009年6月25日(木) 19:15 |
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母親殺害容疑の男に懲役7年を求刑
今年1月に岡山市で介護疲れから母親を殺害した男の初公判が開かれ、検察は懲役7年を求刑しました。
殺人の罪に問われているのは、岡山市東区升田の無職・黒住靖夫被告(68歳)です。 起訴状によりますと、黒住被告は今年1月、岡山市の自宅で94歳の母親の首をマフラーで絞めて殺害したとされています。 黒住被告は寝たきりの母親と妻との3人暮らしで、妻と2人で母親の介護を行っていましたが、事件の前日、妻の様子がおかしいと医者に相談したところ、うつ病の疑いがあると言われ、この先自分1人では母親の介護をやっていけないと思い、犯行に至ったなどと供述しています。 公判の冒頭で黒住被告は起訴内容を認め、裁判は情状面での争いとなりました。 検察側は犯行の動機について、近くに住む娘や親戚などに助けを求めることもできたはず。短絡的で同情の余地は小さいと主張し、懲役7年の実刑を求刑しました。 これに対し弁護側は、事件の背景に老老介護という社会問題があることを強調した上で、犯行は精神的に追いつめられた被告が起こしてしまったもの、情状の余地があると主張して執行猶予付きの判決を求めました。
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