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外来1件当たり点数、「初・再診」は6%減−“5分要件”が影響か

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 厚生労働省が6月25日に公表した「2008年社会医療診療行為別調査の概況」によると、同年6月に審査した外来の診療報酬明細書(レセプト)一件当たりの点数は1376.7点で、前年同月比で12.2%増となった。ただ、「検査」や「画像」などの診療行為別に見ると、「初・再診」が215.5点で、前年の229点から5.9%減少した。同省の大臣官房統計情報部では、「08年度の診療報酬改定で、再診料への外来管理加算に“5分要件”が加わり、算定数が減ったためではないか」と話している。

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 外来管理加算は、診療所や200床未満の病院が算定する。昨年4月の診療報酬改定で、医師が「おおむね5分を超える」診察をしないと算定できなくなり(5分要件)、「算定できる患者数が減少した」との指摘がある。

 調査は、昨年6月に審査した医科37万3738枚、歯科2万9592枚、調剤7万3715枚が対象。
 外来のレセプト一件当たり点数は、「初・再診」以外はいずれも増加した。特に、「処置」では256.6点で、前年から73.3%増と大きく伸びた。
 一方、入院の一件当たりの点数は4万2402.3点で、6.9%増加した。

 全薬剤に占める後発医薬品の割合(種類数ベース)は20.5%で、前年の19.3%から微増にとどまった。

 また、院外処方率は病院と診療所の総計で59.3%と、0.5ポイント減少した。病院で前年から0.8ポイント増え、70.0%と7割の大台に乗ったのに対し、診療所では55.1%で、1.8ポイント低下した。
 統計情報部では、「昨年は、院外処方率が一気に伸びた。数年は推移を見守らないと、減少傾向に転じたかどうかは判断できない」としている。


更新:2009/06/25 22:11   キャリアブレイン

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