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【緯度経度】北京・伊藤正 朝日新聞に汚名そそぐ責任 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:メディア倫理
北朝鮮は、中国の自制要求を無視し、ミサイル発射(4月5日)に続き2回目の核実験(5月25日)を強行、それに対し中国は国連安保理の議長声明、制裁決議にそれぞれ賛成した。これは事実上、6カ国協議を放棄したに等しい。
北朝鮮はこれに反発、6カ国協議からの離脱や核全面開発を宣言、中国を「米国の追従勢力」と呼ぶなど中朝関係は険悪化した。ある中国当局者は「事態打開に中国側からは動かない」とし、仮に北側が妥協を求めて来た場合も「核開発の停止」が条件と話した。
過去、中朝間には何度も危機があったが、今回ほど深刻ではなかった。それは北が核をバックに中国の国益や安全を脅かし、政治的要求を拡大していることによる。張●瑰教授はかつて「北の脅威は、独裁者の一存や狂気で核使用も辞さないからだ」と話した。
北朝鮮が対決姿勢を強める中で、朝日新聞の16日付朝刊1面トップ記事には目を見張った。北の金正日総書記の後継者とされる三男、金正雲氏が10日前後に総書記の特使として訪中し、胡錦濤国家主席と会談したというのだ。
その日の中国外務省定例会見で秦剛報道官は「その件は承知していない」と間接的に否定した。中国共産党機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」英文ネット版は、北京の北朝鮮大使館が「報道は事実無根」と述べたと伝えた。
これに対抗するように朝日は18日付朝刊で、1面と国際面に続報を掲載、胡主席との会談には金正日氏長男の正男氏も同席したことや、正雲氏が訪問したとされる広東省や大連市での行動を詳しく報道した。
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