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被害者参加制度:殺人事件被害者の長男 被告に飛びかかる

 横浜地裁小田原支部で25日にあった殺人事件の公判で、被害者参加制度を利用して出廷していた被害者の長男が被告に飛びかかろうとして、地裁職員らに取り押さえられた。同制度開始後、被害者参加人のこうした行為は初めてとみられる。

 神奈川県小田原市で知人の無職女性を殺害したとして殺人罪などに問われた永田英蔵被告(71)の公判。閉廷直前、女性の長男が「手紙では直接謝ると言ったじゃないか」と発言。裁判長が閉廷を宣言したところ、長男が席を立ち証言台を倒しながら永田被告の方へ向かい、刑務官らに取り押さえられた。けが人はなかった。地裁支部は「壊れた物もなかった」と話している。

 公判で長男は「短絡的な行動に恥を感じないのか」と被告人に質問をしたり、「母はいい人だった。私はあなたに無期懲役以上の刑は望みません」などと独自の意見陳述をしていた。【澤晴夫】

毎日新聞 2009年6月25日 21時03分

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