2009年6月25日22時40分
横浜市金沢区幸浦2丁目の岸壁から約10メートルの海中で24日から25日にかけ、切断された成人男性の下半身部分や、頭部など少なくとも2人以上のものとみられるバラバラ遺体が、相次いで見つかった。このうち二つの手の手首部分がプラスチック製の結束バンドで縛られた状態で見つかった。神奈川県警は事件の可能性が高いとみて、26日午前に死体遺棄と死体損壊の疑いで捜査本部を設置する。
県警によると、24日午後4時10分ごろ、「遺体のようなものが流れている」と、釣りをしていた会社員男性(60)から通報があった。見つかったのは成人男性の下半身部分で、右足はなく、左足も太もも部分から先が失われているという。25日午後2時20分ごろには、釣りをしていた別の会社員男性(39)から「頭のようなものが浮いている」と県警に通報があった。県警によると成人男性とみられる頭部という。
さらに県警機動隊が捜索したところ、海中から新たに結束バンドで縛られた両手首や右足の太もも、右手、左足首二つ、足部分とみられる肉片数個が見つかったという。
手や足の指はすべて残っていたという。いずれも刃物のようなもので切断されたとみられ、死後数日から数週間とみられるという。遺体は岸壁から投げ捨てられた可能性もある。
現場は、横浜・八景島シーパラダイスの北2キロ付近で、周囲には三菱重工業の工場などがある。