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最近、延世(ヨンセ)大では「知韓派ヨーロッパビジネスマン」を輩出するための教育が熱い。 欧州連合(EU)執行委員会が主管する高位経営者訓練(ETPコリア)プログラムだ。 26-37歳の大企業チーム長級の中間管理者や中小企業役員11人がこの教育に参加している。
「韓国の優れた情報技術(IT)を学び、ヨーロッパに紹介したい」。チェコの貿易会社幹部のシャルカ・ティシャさん(37、女性)の言葉だ。 ドイツ金融機関アリアンツに勤務するステファン・ハインツさん(37)は「アジア地域で位相が高まる韓国の金融市場を学びに来た」と語った。フランス自動車部品会社ヴァレオで働くシャルル・スタントンさん(27)は「現代車など韓国企業と取引を増やす方法を考えたい」と明らかにした。
スロバキアの化学企業ドゥスロのエレナ・コラロバさん(28、女性)も「東ヨーロッパには三星(サムスン)、LG、現代・起亜(ヒョンデ・キア)車グループなどの工場が多く、‘コリア’の認知度は高いほう」とし「ただ、韓国が漠然と地球の反対側にあると知っているだけで、文化についてはよく知らなかったので、ここで多くのことを学んでいる」と話した。
留学生らは今後6カ月間、理論教育などを受けた後、三星電子・ポスコなど韓国の代表的な企業でインターン生活をしながら現場の感覚を身につける。
延世大経営学部の教授陣が準備した講座は▽韓国の労使関係▽製造・流通戦略▽企業・消費者マーケティング--など。 毎日、ハードな韓国語教育と主要企業訪問が行われる。 教育課程を総括するパク・ヨンソク教授は「一日8時間ずつ授業を受け、教育も具体的かつ実務的に行われている」とし「韓国を詳しく知るヨーロッパの知韓派経営陣を養成するのが目標」と述べた。
講義を終える11月からは企業インターンとして活動する。 自分で対象企業を決めた後、自ら接触し、課程を終えなければならない。 来年3月の卒業を控えて論文を書き終え、最後の関門のプレゼンテーションをする。 パク教授は「具体的なセールス方法を扱ったプレゼンテーションをするが、重要な点は韓国語でしなければならないということ」と話した。
◇ETP=EU執行委員会が毎年10-15人ずつ選抜し、無料で運営する「高位経営者訓練プログラム」。 日本は1979年に開始し、すでに1000人以上の知日派ヨーロッパビジネスマンを養成している。 韓国とヨーロッパの貿易増加を受け、02年にETPコリアプログラムが始まった。 現在、延世大がこのプログラムを運営している。
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