岡山放送局

2009年6月25日 20時57分更新

ひったくりの警察官略式起訴

今月4日、岡山市でお年寄りから財布をひったくったとして逮捕された、松山市の松山南警察署の巡査部長が25日、窃盗の罪で略式起訴されました。

これを受け愛媛県警察本部は、この巡査部長を懲戒免職処分にしました。

略式起訴されたのは、松山南警察署の巡査部長で、窃盗事件を担当していた野村尚史被告(29歳)で、今月4日の午後8時前、岡山市中区の路上で75歳の女性から1万円余りの現金などが入った財布をひったくったとして窃盗の罪に問われています。

野村巡査部長は25日、略式起訴され、裁判所から罰金30万円の略式命令を受けました。

愛媛県警察本部の事情聴取に対して、野村巡査部長は、「先月29日、酒を飲んで酔っぱらい、警察署近くの店ののぼり旗を壊してしまった。刑事としての今後を悲観してもう警察をやめようと松山から逃げ出した。さまよった末に岡山で金がなくなり、ひったくりをした」と話したということです。

略式命令を受けて県警察本部は、野村巡査部長を25日付けで懲戒免職の処分にするとともに、監督責任があったとして、宮内朝寛署長をはじめ、松山南警察署の上司5人を本部長注意などの内部処分にしました。

県警察本部の平岡公明首席監察官は「今回の事案を重く受け止め、失った県民の信頼回復に努めたい」と話しています。