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入野自由さん　に聞きました。


【10の質問】

Ｑ.4歳の頃から映画やTVドラマなどでご活躍されてきた入野さん。今や声優としても注目されていますが、今回、青春ファンタジー映画『モノクロームの少女』という、実写映画のお仕事をされてみていかがでしたか？

 

久しぶりの実写映画の仕事ということで、不安が大きかったのですが、いざ始まってみたらスタッフの方も共演者の方もすごく優しくて、すんなり現場に入ることができました。映像の仕事は、声の仕事とは違った部分を気にかけながら演じます。自分の姿勢や立ち位置などを考えたり、バラバラに撮っていくのでシーンの前後を考えながら演じることが大変でしたが、とても楽しくて、またやりたいと思える作品でした。

Ｑ.入野さんが演じた高校3年生の五十嵐広志は、同級生で主人公の原くるみにずっと想いを寄せていた一途な少年でした。演じられてみて、ご自身と共通点を感じる部分などはありましたか？

 

五藤利弘監督に初めてお会いしたとき、「入野くんは都会っぽくないよね。作品の雰囲気にすごくなじんでいるから、そのまんまの感じでやってください」って言われました（笑）。その言葉を信じて、考えすぎたり作りこんだりせずに演じました。広志は陸上部に所属していて、走るシーンが出てくるんですが、自分もよく学生時代に走っていたので、昔の自分と照らし合わせていましたね。恋愛の一途さと言えば、僕も小学校時代、2年生のときから5年間ずっと好きだった女の子がいました。そんな一途なところも似ているかもしれません（笑）。

Ｑ.好きな子ができたとき、告白する方ですか？　それとも告白されるのを待つ方ですか？

 

告白されたらうれしいですが、モテないですから（笑）。待ってはいられないので、がんばって自分からアタックしていきます！

Ｑ.映画には、随所に新潟県長岡市の山あいの里・栃尾の美しい自然が織り込まれています。入野さんがとくに気に入っている映像を教えてください。

 

先生とくるみちゃんと広志の3人を背中から映したシーンは、ここでしか見られない山あいの美しい風景ということで好きですね。広志はその中でずっと育ってきたからその風景を見飽きしてしまい、都会に憧れるんですが、じつはこういった場所が貴重だったりすると思うんですよ。そんなこと考えながら、進路に悩む広志を演じていました。

Ｑ.お話の中でちょっぴり不思議な出来事が起きますが、撮影現場で何か不思議な出来事などを体験されましたか？

 

撮影が終わってお風呂に入ったら、うっかり湯船で寝てしまったんです。5分くらい寝てしまったかと思ってお風呂から上がると、スタッフの方に「なかなか出て来なかったね」と言われて。時計を見たら1時間も経っていて、危うく死ぬところでした（苦笑）。そんな不思議（？）な出来事もありましたね。

Ｑ.小林健太役の川村亮介さんとは、劇中で階段を競争しながら駆け上るシーンがありますが、空き時間に何かお二人で競い合って遊んだりされましたか？

 

スケジュールがタイトだったので、特別何かをして遊ぶことはなかったのですが、撮影の合間にくるみ役の寺島咲ちゃんも含め、亮介と僕の3人でよくおしゃべりはしていましたね。あと、校庭を走るシーンでは、リハーサルで亮介と軽く走ってみたら、広いところで走るのが久しぶりでちょっと楽しくなって、2人で走り回っていたら、マネージャーに怒られました（笑）。

Ｑ.広志の家は米作りの農家ですが、農家という職業についてどう思いますか？

高校生の頃、田舎暮らしを体験するという総合学習で、新潟に1年を通して何度も赴いて、自給自足の生活を経験したことがありました。そのときは自分が植えたいものを植えられたので、スイカやゴーヤといった野菜からお米までいろいろ植えましたね。何年か経ってからOBとして新潟を訪れたとき、自分たちが耕した土地が、トマトやきゅうりが前よりも大きく育つ肥沃な土地になっていたことがおもしろかったです。もともと体を動かすのが大好きなこともあって、農業というのは汗をかけて体も鍛えられる、ある意味すばらしいスポーツなんじゃないかなと思います。

Ｑ.映画は一枚の女性の写真がキーワードになっています。日頃から携帯のカメラで写真を撮るのがお好きだそうですが、女の子の写真を撮ることになったら、どんなシチュエーションで撮ってみたいですか？

ふわっと風になびく服を着ている女の子が、声をかけられてくるっと振り向く瞬間（笑）。微妙な角度の横顔や後ろ姿って、人それぞれ雰囲気があって好きなんです。

Ｑ.ロケ中に新潟で食べたおいしいものを教えてください。

 

お米など、食べ物は基本何でもおいしかったです。ただとくに印象に残っているのが、栃尾名物の「あぶらげ」。東京で食べられる油揚げって薄いじゃないですか。でも栃尾のはメインのおかずとして定食が存在するくらい分厚くてボリュームがあって、めちゃくちゃおいしいんですよ！　お店によって味付けが異なるみたいで、専用の醤油をかけたり、味噌をつけたりして食べるんです。

Ｑ.がる★パラ！をご覧のみなさまへメッセージをお願いします。

 

映画『モノクロームの少女』は、ど派手なCGやアクションが目玉の映画とは、また違った次元の作品です。ゆっくりと時間が流れていて、不思議と引き込まれていく感覚は、ほかの作品では味わえないと思います。忙しい毎日を過ごしている皆さんにとって、癒しの映画になるんじゃないかな。ぜひ観てください！
あと、そんな映画にも合うような爽やかなミニアルバムを、6月24日にリリースしました！　タイトルの『Soleil』はフランス語で太陽やヒマワリという意味があります。僕が日頃思っていることや考えていることなどを、歌詞や曲調や歌い方にすべて乗せているので、いろいろ感じてもらえたらいいなと思います。聞くと元気になれる曲ばかりなので、ぜひチェックしてみてください！