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「注射で肺に穴」女性死亡 肝属郡内の医療機関院長、ミス認める
(2009 06/25 10:56)
 鹿屋市の70歳代女性が22日、肝属郡内の医療機関で背中や腰に注射を受けた数時間後に容体が急変し、死亡していたことが分かった。男性院長(61)は24日、南日本新聞の取材に対し「注射針で肺を損傷したことによる窒息死とみられる」と説明、「針が深く入った」とミスを認めた。県警は業務上過失致死の疑いがあるとみて院長から事情を聴くとともに、遺体を司法解剖して調べている。
 院長によると、死亡した女性は22日午前、腰痛のため、1年半ぶりに受診。院長は背中を伸ばせば症状が改善するとして午前10時半ごろ、痛み止めのブロック注射を、背中や腰に数カ所打った。女性はアレルギーチェックを受けた後、午前11時ごろ医療機関を出たが、このとき異常はみられなかったという。
 しかしその後、女性は「動悸(どうき)がする」と訴えた。同日午後4時半ごろ、連絡を受けた院長は、女性に狭心症があったため、同市のかかりつけ医を受診するよう伝えた。女性は約1時間後に死亡したという。
 鹿児島大学で調べた結果、両肺に複数の穴が空いていたことが分かった。
 院長はこれまでも行ってきた医療行為とした上で、「やせた女性で針が深く入った」と説明。「遺族に対し、誠心誠意謝るしかない」と話した。
 

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