イチローに注目する理由
テーマ:喜怒哀楽私は筋金いりの野球少年だった。
小学校5年生のときにオール横浜に選抜されたこともある。
5年生で入ったのは2名のみ、あとは6年生18名というチーム編成だった。
このころは本気でプロ野球選手を目指していたのだ。
ひいきの球団はジャイアンツ。
TVCMの制作会社を経営していた父親が、撮影で当時の王選手に会い、
すっかり大ファンになった影響だ。
しかし、ちょうどその5年生の時に母を亡くし、野球どころではなくなった。
間もなく父が会社を清算することになり、
あんなに熱中した野球からすっかり遠のいてしまっていた。
最近少し時間がとれるようになり、また野球を見始めている。
『TheサンデーNEXT』でご一緒させていただいている、
徳光さんの野球熱のおかげも少なからずあるのかもしれない。
注目しているのは、イチロー。
彼の野球への姿勢だ。
彼には、お金も名誉もある、一生遊んで暮らすこともできる。
すべてを手に入れているにも関わらず、記録との戦いを続け、
自分をより高いところへ持っていこうとしている。
彼は“行”をしている…
顔つきが違うのだ。
先日対談した、ご慈眼寺住職の塩沼亮潤さんと近いものすら感じる。
“行”とは欲を離れ、自分をより高めること。
お金のためでも地位のためでも名誉のためでもなんでもなく、
生きるか死ぬかの気迫を要求される。
そんな苦しいことをわざわざ行う人間はなかなかいない。
私もそうありたいと自らを律していきたいと考えている。
イチローの“行”がどこまで続くのか、見届けたいと思う。
1 ■著書とブログを読んでおります。
初めてコメントさせていただきます。
イチローさんに「行」という表現では、数年前にNHKラジオ深夜便の心の時代で梅原 猛さんが「哲学者イチローに学ぶ」という放送を聞きました。パリーグファンとしてイチローを応援しています。WBCの監督に野村克也さんを挙げてくれたことはうれしかったです。