自民党から出馬要請を受けた、東国原知事の注目発言からです。23日、自民党の古賀誠選対委員長から、出馬要請を受けた東国原知事は、24日、「宮崎から国を変えたい」と述べ、次期衆院選への出馬に意欲を示しました。23日、自民党の古賀誠選対委員長から、次期衆院選への出馬要請を受けた東国原知事。24日は、100人を超える報道陣と観光客にもみくちゃにされながら、午前10時半過ぎに登庁しました。そして、昼すぎ、報道陣の取材に応じた東国原知事。自民党からの出馬要請を受けるのか、受けないのか、そして、出馬の条件に挙げた「総裁候補」の意味とは・・・知事の発言に注目が集まりました。(東国原知事)「(『総裁候補』との条件には)賛否両論あると思うが、私は、いたって真剣に、まじめに言わせていただいている。ふざけているとか、おちょくっているとか、ああいうようなことがあるが、そういうことは一切ない」東国原知事は、出馬する条件について、あくまで、「総裁候補の1人になること」と説明した上で、出馬への意欲を示しました。また、国政転身を最終的に判断する基準については、自民党から、どのような返答があるかに加え、県民の意見も重視する考えを示しました。(東国原知事)「地方から変えられることもあるが、限界がある。宮崎県の浮揚のためには、国の統治システム、国のあり方そのものを変えないと、もう地方の再生はありえないんです。今のままだったらだめなんです。国を変えるために行く。宮崎のため、地方のため。それをご理解いただきたい。もし、条件がそろったら」終始、出馬への強い意欲を示した東国原知事。その一方で、県庁には、国政転身をめぐり、県内外から、これまでに287件のFAXやメールなどが届き、このうち、反対が235件、賛成が52件と、反対が8割以上を占めています。
東国原知事への出馬要請は、こんなところにも波紋を広げています。6月県議会に提案されている、知事の退職金を半分に減らす条例について、委員会での審議が始まり、議員からは、「衆院選出馬で知事が辞職したらどうなるのか」など、様々な意見が出されました。知事の退職金を半分に減らす条例案については、24日開かれた、県議会の総務政策常任委員会で審議されました。この中で、議員からは、23日、東国原知事が、次期衆院選への出馬を要請されたことを受け、「知事が辞職した場合、条例の適用はどうなるのか」といった意見や、「今議会で、採決しなければならないのか」などの意見が相次ぎました。(武井俊輔議員)「仮にこの条例を通しても、結局はこの条例が誰にも適用されないということになると、非常に瑕疵(かし)があるという形になると思うので、その辺は重く受け止めて色々と協議の中で話していきたい」条例案は、25日の委員会で採決が行われますが、東国原知事への出馬要請が思わぬ波紋を広げています。
宮崎市のエコクリーンプラザみやざきで、補修工事中に、地盤が陥没した問題。原因は、業者の工事ミスと分かりました。住民からは、怒りの声が上がっています。この問題は、先月、エコクリーンプラザみやざきで、破損している調整池の補強工事を行っていた際、幅3メートル、長さ5メートル、深さ5メートルにわたって、地盤が陥没したものです。24日は、施設を管理する県環境整備公社が、地元住民に対し、陥没の原因を説明しました。それによりますと、陥没の原因は、矢板と呼ばれる鉄板を地中に埋め込んだ際、矢板が排水管に接触し、管の中に土砂が流れ込んだためで、公社側は、業者の工事ミスと説明しています。詳しい原因の究明には、2か月ほどかかるということです。補強工事中に工事ミスが発生したことについて、地元住民からは、「安全に対する管理能力がない」など、厳しい意見が相次ぎました。(参加した住民は)「公社の方の信用というのか、信頼感は、大分薄らいだ」「今後再びこういうことがないように、強く要請したい」県環境整備公社の田中義信理事長は、「工事の万全を期していただだけに、誠に残念。来年5月の完成に支障をきたさないよう、業者と連携を深め、工事を進めたい」と話しています。
昨年度の決算で、2年ぶりの最終黒字を確保した宮崎交通グループの株主総会が、24日宮崎市で開かれました。宮交グループの株主総会には、約450人の株主が出席し、会社側から、昨年度の決算などが報告されました。宮交ホールディングスとグループ10社の昨年度の決算は、減収減益ながら、2年ぶりに、3億円の最終黒字を確保していて、株主からは、配当金やバス路線の拡充を求める意見などがあがったということです。(株主は)「昨年よりも活発な意見がでまして、非常に切羽詰ってますからね、株主のみなさんも」「経営者側の努力も分かるし、配当がないのが不満ということでしたが、不満でつぶれたらいかんですからね」株主総会の後に開かれた取締役会では、塩見修氏を、代表取締役社長に再任することが決まりました。
知り合いの男性の国民年金保険料を、不正に免除していたとして、えびの市は、60歳の女性職員を、停職6か月の懲戒処分としました。この女性職員は、2002年から6年余りにわたって、市内に住む知り合いの男性の国民年金保険料について、不正な申請を続け、約100万円の保険料を免除していました。このため、えびの市は、「市の信用を失墜させた」として、女性職員を停職6か月の懲戒処分としたほか、上司ら5人も停職や戒告などの処分としました。えびの市の柳田和幸市長職務代理者は、「市民の信頼を失ったことは非常に残念。職員倫理の啓発を図り、信頼回復に努めたい」と話しています。
農業を学ぼうと、日向市では、小学生の保護者たちが、市内の和牛生産農家と、マンゴー農家のもとを訪れました。保護者たちは、生産現場を見学したり、農業の最新技術などについて説明を受けたりして、消費者の目線で、地元の農業について学びました。(参加者は)「(生産農家の)そのままの声を聞けたので良かったと思う。勉強になった」「おいしいものをつくるために、自信を持って働いていらっしゃるんだなと生で感じて、とてもいい経験になった」主催した「日向市農業青年会議」では、こうした機会を通して、消費者と農家の交流を深めていきたいとしています。
宮崎市の6月定例議会は、24日、エコクリーンプラザみやざきの補修工事の立て替え費用を含む、補正予算案などを可決し、閉会しました。24日の本会議では、約11億8千万円の一般会計補正予算案など16の議案が、原案通り可決されました。今回の補正予算には、エコクリーンプラザみやざきの補修工事の立て替え費用、約6億円などが含まれています。このほか、24日は、国や政府に対し、直轄事業負担金の廃止を求める意見書も、可決されました。
おととし、延岡市で、親子2人が死傷した放火殺人事件で、一審と二審で懲役27年の判決を受けた、児嶋清二被告は上告せず、24日、刑が確定しました。延岡市の無職、児嶋清二被告は、おととし4月、知人の男性の自宅に火をつけて全焼させ、この男性を死亡させたなどとして、殺人や放火などの罪に問われていました。一審の宮崎地裁延岡支部は、児嶋被告に、懲役27年の判決を言い渡しましたが、減刑を求める被告側と、無期懲役を求刑していた検察側の双方が控訴。今月9日の控訴審判決では、「量刑は相当である」などとして、いずれの控訴も棄却されていました。児嶋被告も検察側も期限となる23日までに上告せず、懲役27年の刑が確定しました。
宮崎市の洋画家、山本祐嗣さんの作品展が、宮崎山形屋で開かれています。この作品展を開いているのは、宮崎市在住で、国内外で評価されている画家、山本祐嗣さんです。55回目となる今回の個展には、バラをモチーフにした新作など、60点が展示されています。会場を訪れた人たちは、独自性あふれる山本さんの作品を、興味深そうに鑑賞していました。この作品展は、宮崎山形屋で、今月29日まで開かれています。
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