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宮城県産科救急コーディネーター 来月中旬から運用へ
産科救急の受け入れ先を迅速に調整するため、宮城県と日本産婦人科医会県支部が東北で初めて導入を決めた「周産期救急患者搬送コーディネーター事業」で、医師と県の担当者による実務者会議が24日、県庁であり、7月中旬をめどに運用を開始することで合意した。
医会県支部の中川公夫支部長は「従来の周産期ネットワークシステムに加え、他診療科との連携を明記した仕組みを構築した。夜間や母体疾患の搬送がスムーズになるだろう」と述べた。
事業規約によると、コーディネーターは東北大病院(仙台市青葉区)と仙台赤十字病院(太白区)の産婦人科医が務め、ネットワークに参加する12病院の患者受け入れ状況を把握。平日は東北大病院、夜間・休日は症例に応じて2病院のコーディネーターが、かかりつけ医や助産所、消防などから連絡を受け、24時間体制で適切な搬送先を決める。
脳出血などを起こした母体の救命に対応するため、東北大病院など県内3カ所の救命救急センターへの搬送網も明確にした。仙台赤十字病院の谷川原真吾部長は「医師同士のやりとりで進めていた救急がシステムとして機能する」と評価している。
2009年06月25日木曜日
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