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ノア新社長は「お別れ会」以降に持ち越し

 役員会出席後、報道陣に対応する百田副社長=都内
 役員会出席後、報道陣に対応する百田副社長=都内

 ノアが、選手兼社長の三沢光晴さん(享年46)が13日に急逝後、初めてとなる役員会を23日、都内で開いた。7月4日に本拠地・ディファ有明で行われる三沢さんの「お別れ会」に向け、実行委員会が設立され、百田光雄副社長(60)が委員長に就任した。懸案となる新社長の決定については、「お別れ会」以降に持ち越され、それまでは8人の役員による合議制で団体が運営される。

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 三沢さんを最高の形で天国へ送り出す-。それが役員会の総意だった。「お別れ会」の実行委員長に就任した百田副社長は「みんなで気持ち良く送ってあげたい」と語った。

 ジャイアント馬場さん(享年61)の「ジャイアント馬場お別れの会 ありがとう」を手本とする。99年3月17日、日本武道館にレスラー、ファン、関係者2万8000人が訪れ、同年1月に死去した馬場さんをしのんだ。当時と同じ業者に開催協力を依頼済みで、花道のスペースに巨大な遺影を掲げ、リングを献花台にするという馬場さんと同じ方式が有力だ。

 一方、エルボーパットやコスチュームなど三沢さんの遺品を展示する案は、リング禍で亡くなっただけに「生々しすぎる」として見送られる方針。敷地の駐車場スペースの開放、選手がホールでファンを迎えることなども検討されている。終了時間や雨天時の対応などは未定で「訪れる方の数で変わる。スムーズにできるようにしたい」と急ピッチで調整する。

 新社長就任が3カ月以内に求められる人事問題について、百田副社長は「今の段階では決められない。今は合議制で」とした。次回役員会は、「お別れ会」後の7月5日以降に開かれる。ただ、ノアの筆頭株主は三沢さんで、50%以上の株を保有しているだけに、同副社長は「早い時点で新しい代表を決めていかないと」と話した。まずは、三沢さんの「お別れ会」に全力を注ぐことになる。

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