自殺のチャン・ジャヨンさん所属前事務所代表逮捕

　韓国の女性タレントのチャン・ジャヨンさんが「性接待を強要された」などと書かれたメモを残して自殺した事件で、警視庁組織犯罪対策２課は２４日、入管難民法違反（不法滞在）容疑で、韓国捜査当局が行方を追っていた所属事務所の前代表金鍾承容疑者（３９）を現行犯逮捕した。

　金容疑者は「韓国で罪を犯したので、逮捕を免れるために日本にオーバーステイした」と供述しているという。

　韓国捜査当局は暴行や強要などの容疑で逮捕状を取っており、韓国政府は日韓犯罪人引渡条約に基づき、日本側に身柄引き渡しを要請している。

　チャンさんは３月７日、自宅で首をつっているのが見つかり、韓国ＫＢＳテレビが３月１３日、メモの存在を報道した。チャンさんは日本のマンガが原作で、韓国の人気ドラマ「花より男子」（韓国版）に出演していた。

　韓国捜査当局は当初、自殺はうつ病が原因と結論づけていたが、韓国メディアは「チャンさんが酒の席や夜を共にする接待を強要された、と訴える内容のメモを残していた」と報道。メモには大手新聞社やスポンサー企業の幹部名が書かれていたとされ、捜査当局が再捜査していた。

　韓国の警察は４月、チャンさんの自殺をめぐり、芸能関係者ら８人を強要容疑などで書類送検したことを明らかにした。 （共同）

[ 2009年06月24日 20:04 ]