東国原氏に出馬要請、自民党内で波紋
6月24日19時30分配信 TBS
「宮崎のために地方のために、この国を変えるために私は国に行く」(宮崎県・東国原英夫知事)
宮崎県の東国原知事に対する、衆議院選挙への出馬要請から一夜明けた24日、さまざまな反応が相次ぎました。知事が示した「自民党の総裁候補なら」という驚きの条件に対しては・・・
「東国原さんもそんなことは考えていないというかわりに、ジョークのような感じで答えられた訳ですから」(自民党・細田博之 幹事長)
しかし、東国原知事は・・・
「いたって真剣に、まじめに言わせていただいている。(感触は)五分五分」(東国原知事)
一方、今回の古賀選対委員長の対応を巡っては、党内に批判の声も広がりつつあります。
「古賀委員長とは思えない、やや軽率な感じがします。選挙勝つためには何でもやるつもりなのかというのはかえってマイナス」(自民党・山本一太 参院議員)
また、丸山参議院議員は「全く見識がずれている」と、24日午後、古賀氏に直接会って抗議しました。
「選挙の責任者が自民党はダメなんだと。だから力を貸してくれませんかみたいなことで、自民党そのものを否定するようなことになるし、これは情けないんじゃないですか」(自民党・丸山和也 参院議員)
「選対委員長という仕事はできるだけ広く、選挙に戦える人材をお願いするというのも大きな責任。何の後悔もない」(自民党・古賀誠 選対委員長)
自民党幹部の一人は、今回の古賀氏の要請について、「単独行動だ」と冷ややかな見方を示しています。ただ党内には、人気絶大な東国原氏が民主党に行かないよう、いわば予防線を張るのが狙いとの指摘も出始めました。
【自民党は、もう打つ手がないんだよ。次は橋下(大阪府知事)に声をかけるぞ】<民主党幹部>
一方、民主党の幹部は23日夜、こんな見方を示しましたが・・・
「僕が国会議員なんかになったら、それこそ本当に日本沈没してしまいますよ。本気なんですか?という感じでメールした」(橋下徹 大阪府知事)
「自民党もあれだけの長い歴史を持って、やってきた政党がここまで落ちたかと。物悲しい」(国民新党・亀井静香 代表代行)
永田町に大きな波紋を広げている今回の出馬騒動。
「(Q.自民党内からの批判について)この批判自体が自民党内の、旧態依然の体質ではないか。頭を冷やして顔を洗って、出直してこいと言われた方がいるが、そちら(自民党議員)の方こそ、頭を冷やして顔を洗われた方がいい」(東国原知事)
(24日16:49)
最終更新:6月24日21時22分