イナの独り言
国鉄201系電車をこよなく愛する作者が,現在居住する米国ペンシルベニア州の風景も織り交ぜながらご紹介します.
 




炎上が目的ではありませんので場所は伏せさせていただきますが,とある場所で一席ぶってきたところです.

そこでの状況を掻い摘んでご説明すれば,
※「アレは青梅線にはもったいない、201系で十分。」などということを,名の知れた研究家の方が掲示板等で書いたことに対しての強い憤りが,「沿線住民としてはとても悲しくなります……。」というセンテンスで表されていました.
聞けば201系には耐寒改造がされてなかったので冬は寒いとのこと.
だったら「耐寒改造をせよ」となるなら論理的によく解るのですが,上述のように,そうは書かれていなかった.
ぶっちゃけ「201系を潰せ」ということですね.
それとも「中央線にアレ入れたんなら,オラ達にもよこせよ,差別だぁ」ということかもしれません.
沿線住民にしかわからないという文言は,このようなセオリーを彷彿とさせます.
余所者に何が解るか,黙ってろ,みたいな.


ま,自分はこの研究家氏ではないことは明らかなのですが(名が知れてはいませんからね・・・売名行為に励んだつもりもないし),それでも思わず釣られちゃいました.
そこで,201系ヲタからの恨み節も一緒に付けようかと思って用意したんですが,他人さまの場所でそこまでやるとさすがにやばいと思い,ここに持ち帰ってきた・・・というところです.

ソコとココ,2つの場所を炎上させるのが目的ではなく,あえてリンク等は付けておりません,ご了承ください.



いつもここでは書いていますが,201系という車輌は,とにかく『自称物知り』の方々からは常にコケにされてきたと思うのです.

国電の接客設備のレベルを上げたと言っても,カム軸式の主制御器を廃してメンテナンスフリーを謳っても,「そうとは限らないよね?」とか,「別に201系に限ったことじゃないだろ」と,201系の功績を完全否定
(あちこちから極論を引っ張ってくるんですよ.「そうとは限らないよね?」て言うのは,狡猾ですけどおいしいタームですよね.塗り屋根や室内色など,201系で達成したものをあとから103系にも施工しているケースでは,完全スルーの度合いがグンと増すのも悔しいです)
実際の値段も知らないくせに「チョッパは高価だ,けしからん」と貶し,
保守整備などしたこともないくせに「チョッパは保守に手間がかかる,けしからん」と貶し,
高出力の直流電動機ならどこでも起こる(これEF66でも同様に起きてますよね)フラッシュオーバーにも「けしからん」の大合唱・・・外見は程々でも中身はボロボロなんて,見てもないことを平気で流布し,
その割には現在の中央線ダイヤが,高出力直流電動機を搭載した201系だからこそ達成できたことについてはスルーするどころか「ステンレス車体」だ「VVVF」だ「添加励磁」だと,適用不可能だった技術の後出しオンパレード.
人身などで列車が遅延すれば車体色まで含めてすべて201系の責任と罵り,
(今201系がほとんど消滅した中央線では,ダイヤはまったく乱れていないんでしょうね???????『まだ2本残ってるからだろ,はよ潰せ』と,ここでも201系のせいにされそうな気がする)
さらには耐寒改造されなかっただけの電車に対して「寒い,悲しい,けしからん」とまで言わせてしまうわけです.
(201系の気持ちになったら,これってムチャクチャ無念でしょうね.耐寒改造するかどうかは201系が決められたことではないのだから)

JR東日本のプレスリリースでは,四季彩ももうすぐサヨナラだとか.
涼しい顔して,上のような調子で201系のどこもかしこも『けしからん』みたいな戯言をばら撒いてきたような人たち(『アマチュア評論家』・・・時に匿名で好き勝手ばら撒く分,実はプロの評論家よりもよっぽどタチが悪いんですよ)も,きっと来月四季彩の周りに群がるんだろうなぁと考えると,ほんと「どこまで201系を馬鹿にすれば気が済むんだ?」と思います.

もちろん,201系を心から愛する方もお出でになるであろうことは存じていますが,少なからぬ数の自称『鉄道ファン』が,したり顔で201系のことを今日も貶し続け,挙句の果てには「サヨナラ運転マダー?チンチン」と物音を立てている.
こんな終わり方も,201系らしいのかなと思います.

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )


前の記事へ 次の記事へ
 
コメント
 
 
 
クハ201より (taku)
2009-06-23 22:11:12
お気持ちよくわかります。
確かに、これだけ新機軸を盛り込んだ電車だということが忘却されているのは悲しいし、これだけ頑張ったのに報われていないようだとさえ思ってしまいます。
でも201系は、不器用で、まっすぐで、そういう批判にも打たれ強いヤツだと思います。

耐寒設備、といえば、もともと試作車には・・・というのもありましたし(そのへんはスルーなんですかね)、富士急行線内ではクハだけドア締め切りという、運用面での対応もしてました。チョッパが高価?といえば、サイリスタ4個(?)でしたっけ。パワートランジスタがなかった頃は、VVVFはサイリスタがGTOでも最低6個必要でしたから、容量の差こそあれ単純に考えてももっと高価じゃないですかね。

なんだか周囲の批判を見ていると、今メディアで流行の「麻生おろし」と同じに見えてきました。
 
 
 
大変ですね (元立川、今豊洲)
2009-06-24 05:33:11
イナ@ペンさん、
切り込みに行かれたのですねww
コストの問題は正直どうなんだ?という気がしますが、そもそもそれ以前の国鉄電車に対して車内設備や機器システムの大幅なアップグレードも201導入当時の命題のはずですから、それを置き去りにした議論はおかしな話ですよね。
その後JR化するまでの(201とは無関係な)国鉄の財務の状況とか、(JR化後は)その借金背負って早く返済しなければならない状況とかでむしろ201をベースに209まで簡素化によるコストダウンに邁進していただけと

閑話休題、昨日以前ここで知った209の更新車というのに(番号がシールで2000台になっていたのでそうですよね)乗りましたが、、どこが更新? 少なくとも車内の設備は汚れとか放置したまんまで番号シール以外新しいとこないんですが。。。。有楽町線での東武や西武の更新車両の車内との差が大きすぎて、
こりゃホントに(国鉄以来の伝統である?)ただの中古回して来やがったなという感じが。。
 
 
 
コメント有難うございます (イナ@ペン)
2009-06-24 10:10:28
takuさん,元立川、今豊洲さん,こんばんは.こんな内容のスレもとい記事にコメント有難うございます.

件の現場ではその後どうなったか・・・あまり陰口たたくのも性に合いませんのでそこのところは慎みますが,子供じみてると自分が情けなる一方で,それでも間違ったことは書いてないと信じている自分がいます.

※201系が新車だった頃も,イパーンの方に自然に歓迎されてた中で,ずいぶん心無い言葉を投げかける「自称物知り」の方は多かったですね.

※そして壮年期には全ての責任を201系に押し付けることが恒常化し,
(オレンジ色のアレだけどういう訳か前面にラインカラーが回ってないのは,201系の車体色にまで言いがかりを付けられた名残だと自分は思っています)

※最近の解体期(藁)には,上から目線で蔑みの視線を投げかけ薄ら笑いを浮かべながらサヨナラ運転やらを待ち続けるアマチュア評論家に取り巻かれ・・・

こんな感じですが,JR八王寺支社やイパーンの利用客からは意味不明な叩きはなかったような気はします.
本当の利用者の人々には,程々に愛されてたんだなぁとは信じたいですね.
takuさんが仰るように不器用で,まっすぐで・・・というのは,なんか自分を見てるようでいとおしいです.
どんなに意味不明な批判を受けようとも,今日もしっかり走ってくれてるのですから頼もしいですね.

>素子数
営団がかなり分巻チョッパにこだわったのはココがポイントだったと何処かで読みました.
チョッパ車なら,素子4つでMMユニット一組できるのに対し,
インバータ制御だと素子6つでM車1両しかできないと.
ま,技術の後出しジャンケンしかできないような人たちには,こんなことを何度説いても伝わらないとは思います.

>コスト
まず,我々イパーン人は,103系がいくらで201系がいくら,そして205系がいくらだったという情報を,ほとんど知りません.
イパーン人に唯一伝わったのは,登場時の205系が,編成で201系よりも8000万円安いということ,それだけ.
(RF1984年10月号・ページ不詳,ただしクモハ100形冷房改造車の形式図の次のページ)
それなのに,まるで鬼の首を取ったみたいに「高い=悪い」と触れ回る方もいるわけです.
一方,RF1981年10月号の新車ガイドでは,「ランニングコストの安い車になると確信している.」という言葉で結ばれており,新製費用が多少は高いにしても保守費の低減でカバーしようとしていたことははっきりと見て取れます.
(従来車よりも長く使うことまで念頭に置いてたのかは,この文からは推測できないですね)

ま,安いものを作り続ければ安物と批判するような方が,ちょっと高いものを見ると「金の無駄遣い」と平気な顔をして云えるようなものでしょう.
高級ゆえに達成できた乗り心地,速達性などは全て無視した上で.

>209系
皆さん,詳しい情報有難うございます.
番台が変わり,更新されたという文言を見たもので,先日のtakuさんの「インバータ音は相変わらず」にまずビックリし,そして今日元立川、今豊洲さんから室内もそのまんまという情報をいただき,ちょっとガッカリしています.
それじゃ本当にヤッツケですね.
南武線では205が押し出されることにはなってないようですが,まさか他でもそんなことにはならないでしょうね・・・ww

他線区向けの4連は,どうなんだろか・・・・

本当に皆さん,有難うございます.
これに懲りませず,これからもよろしくお願いいたします.
 
 
 
夕方からはお休み? (taku)
2009-06-24 19:36:11
201系は今日も頑張ってました。夕方以降はお休み・・・でしょうか。私は115系で帰途についています。

前にも書いたかもしれませんが、モータベアリングの焼結、これが命を縮めたのではと思っています。もちろん物理的理由で縮まったわけではなく、トラウマという意味でのものです。こうした話は、往々にして誇張だったり、あるいはおもしろおかしく伝わったりするものでして、私が特にイヤなのは、この件での知ったかぶりです。

205系ですが、そもそも出だしは103系より遅いし、加速時にカクカクなるのも気になりますが、接触が悪いせいか、時々ドカンと・・・(爆)。それと加速をやめると断流器がボンというのも、201系から逆行したようで悲しくもなります。その点、武蔵野線は、これぞ205系(207系?)の本来像とも思えます。もちろん登場時のことを考えればそれは現実的ではないのは判っていますが。

元立川、今豊洲さん、
209系2200番台は、先週立川7番で外泊しておりまして、中央線ホームからじっくり見たところ、駆動制御のVVVFインバータと、電源用の静止インバータが新しいモノになっていました。新しい機器は見ていて気持ちがいいものです。走っているところについては遠くから見ただけですが、高速域からの減速では昔と一緒の音を響かせていたものの、低速域は未確認です(最後の励磁はちょっと違っている可能性があります)。209系に遭遇することが極端に少ない私ですが、3本になれば状況も変ってくるかもしれません。
209系の延命はうれしくもありますが、同じインバータを201系に付けてもらえないだろうかと思ってみたり・・・。やっぱり西武9000がうらやましい!
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
規約に同意の上 コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 


ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません
 
・送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております
・このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。