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【追跡取材】帰国後、韓国語力がネックに(下)

「減資」「転換社債」「上向きライト」って何?

 チョンさん(26)=女性=は、米国で16歳から車を運転しているが、韓国の運転免許試験は落ちてばかりいる。

 「運転・交通に関する用語はすべて不得意な漢字語なので、筆記試験の問題が理解できない。“ライトを上向きにしなければならない状況”に関する問題が出ても、“上向きランプって何?”と思って…。家に帰ってから辞書を引いたら、英語で“high beam(ハイビーム)”と書いてあったので、やっと意味が分かった」

 ヘッドハンティング会社「ハイドリック・アンド・ストラグルス」のキム・ギウク取締役は「留学生に人気がある外資系コンサルティング企業の場合、10年前は“英語がどれだけ使いこなせるか”がキーポイントだったが、最近は韓国の中堅企業にまで顧客層が広がり、“英語がうまいこと”と同様、“韓国語がうまいこと”も重要な入社条件になっている」と言った。

 同じく、中学時代に留学したキムさん(26)=銀行員=も、自分の韓国語力について、「留学した当時のレベルのまま」と評価している。キムさんは「兵役で入隊したり、会社で働いたりしているうちにだいぶよくなったが、それでも韓国語力は中上級程度。新聞を読んだり、ハングル文字の資料を分析したりするとき、分からない言葉があったら必ず(ポータルサイト)“ネイバー”で検索しながら読む」と話す。

 米国で中・高・大学を卒業、韓国の大学院で博士課程に入る準備をしているハン・シネさん(29)=女性=も「英語での授業に慣れているので、ハングル文字で書かれた論文を読もうとしたら、難しかった」と告白した。

 韓国企業の人事担当者は、早期留学生の韓国語力について、「非留学組ほどでなくても、業務に支障はない」と、ほぼ問題ないという反応だった。しかし、「完ぺきに韓国語を使いこなしていると思う」という回答は29%のみだった。その一方で、「韓国語力が劣っていると思う」という回答も7%あった。

廉康洙(ヨム・ガンス)記者

イ・ソクホ記者

パク・スンヒョク記者

チェ・ミンギ記者

ハン・ギョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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