韓国女性タレント自殺の事務所代表を逮捕　警視庁

　韓国の女性タレント、チャン・ジャヨンさん（２８）が３月に性接待を強要されたことを示唆するメモを残して自殺したことに絡み、警視庁組織犯罪対策２課は２４日、入管難民法違反（旅券不携帯、不法残留）の現行犯で、韓国の警察当局が性接待に関与したとみて行方を追っていた当時の所属事務所代表、金鍾承（キム・ジョンスン）容疑者（３９）を逮捕した。

　同課によると、金容疑者は「韓国で罪を犯したので、逮捕を免れるために日本でオーバーステイした」と容疑を認めている。金容疑者はチャンさんをたたいた暴行容疑などで韓国当局から逮捕状が出ている。日本の司法手続きを経て、韓国に移送される見通し。

　同課の調べによると、金容疑者は３月に成田空港から入国し、在留期限の６月２日以降も長野県白馬村のペンションなどに不法残留したほか、同月２４日に警視庁四谷署で事情を聴かれた際に旅券を携帯していなかった。東京都港区内のホテルで金容疑者の身柄を確保した。

　現地の報道によると、チャンさんは３月、自宅で首をつっているのが見つかった。「所属事務所から夜を共にする接待を強要された」などという内容のメモを残していたとされる。