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【追跡取材】帰国後、韓国語力がネックに(上)

「減資」「転換社債」「上向きライト」って何?

 本紙の取材に応じてくれた早期留学第1世代の100人は、ほぼ全員が日常生活で韓国語を使うと答えた。ところが、「自分で評価する韓国語力はどのくらい?」という質問に「最上級」と答えた人は34%に過ぎなかった。

 早期留学第1世代のうち、半数は「日常生活には問題ないが、年長者が使う言葉や漢字語は聞いても分からないことが多い」と回答している。

 中学1年から大学卒業まで10年間米国に留学し、帰国後は韓国の大手企業に就職したパクさん(25)は、「留学期間中、韓国語を使うのは友達と話すときだけだったので、敬語や専門用語が苦手。会社で上司と話すときは適切な言葉遣いがよく分からなくて苦労する」と言った。

 パクさんは、「先輩と話していると、“失敗するのでは”と思って言葉に詰まることがよくある。小心者で優柔不断という印象を与えていそうで心配だ。“そう処置するようにいたします”などの簡単な言葉でも、“そうするように…あ、処置するようにいたします”という具合に詰まってしまって…」という。

 そして、「帳簿を見ていても、“減資”“債券”“転換社債”といった言葉がどういう意味なのか分からず戸惑ったが、あとで考えてみたらすべて米国で勉強していた言葉だった。わざわざ時間を割いてまた勉強するのかと思うと、むなしさが込み上げてきた」と率直な気持ちを教えてくれた。

 チョンさん(26)=女性=は、米国で16歳から車を運転しているが、韓国の運転免許試験は落ちてばかりいる。

廉康洙(ヨム・ガンス)記者

イ・ソクホ記者

パク・スンヒョク記者

チェ・ミンギ記者

ハン・ギョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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