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早期留学:進路調査、手法は「雪だるま式」

 韓国で初めて早期留学(高校生以下で海外へ留学)をした人たちが、その後どのような進路を歩んでいるかについて調査するため、本紙の取材班はまず、1990年代初めから事業を展開している大手留学エージェント3社の協力を得て、94年から2000年までに早期留学をした約90人のリストを入手した。その後、リストに載っている人のうち、連絡がついた30人に加え、彼らから知人を紹介してもらう形で、標本を100人にまで増やした。

 これは俗に「スノーボール・サンプリング」と呼ばれる調査手法だ。標本の数を増やすことを、雪だるまを作る様子に例えたもの。100人の標本の特性が、すべての早期留学生の特性を表わす、と断定するのは難しいものの、動向や現状について十分反映することは可能だ、と専門家たちは説明している。

 ソウル大社会学科の洪斗承(ホン・ドゥスン)教授は「スノーボール・サンプリングは、例えば使用者や売買春グループといった、母集団を特定するのが難しいケースで便利な調査手法だ。早期留学生のように、公的統計では分かりにくい集団を調査するためには、事実上この手法しかない」と指摘した。

 なお、今回の調査には、早期留学について研究を続けてきた韓国青少年政策研究院のムン・ギョンスク研究員、ソウル語学院のパク・ヨンジュン院長、ソウル大児童家族学科のイ・スンヒョン教授、国際留学院のチョン・ナムファン元院長の4人が諮問委員として参画した。

 韓国のメディアが早期留学生の進路について追跡し、全体像について深部にわたる調査を行い報道するのは、事実上今回が初めてだ。

廉康洙(ヨム・ガンス)記者

イ・ソクホ記者

パク・スンヒョク記者

チェ・ミンギ記者

ハン・ギョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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