社会人になって楽しみなのは、夏と冬に年2回支給されるボーナスだ。服や電化製品を買ったり、旅行代に充てている。昨今は不況を反映して支給額は上がるどころか、下がる傾向にある。企業の中には、ボーナスの支給がないところも多いだろう。
身分や給与が保障されている公務員も、人事院が5月に夏のボーナス約10%分の支給凍結を勧告した。県や市町村はおおむね足並みをそろえたが、一部では勧告通りに凍結しなかった自治体もあった。
地方へ行けば行くほど、公務員は相対的に給与が上がる。無用な公務員たたきはしたくないが、せめて懐の寒い「民間」の気持ちを分かち合ってほしいものだが。(阿部)
毎日新聞 2009年6月24日 地方版