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2009/06/24 13:41 KST
「独島トド」の生存確認ならず、環境部調査


【ソウル24日聯合ニュース】環境部は24日、韓国環境生態研究所に依頼し昨年6月から独島、鬱陵島、日本、ロシアなどでトドの生息実態調査を行ったが、現在までに生きたトドの個体は確認されなかったと明らかにした。

 トドは、独島をはじめとする東海、米カリフォルニア沿岸、南米ガラパゴス諸島にそれぞれ生息する3種に分類される。韓国は1998年に絶滅危惧種に指定している。

 実態調査は既存の文献などを参考に予想した生息地を中心に行われた。トドのものとみられる骨が発見されたものの、遺伝子検査で最終的にオットセイの骨と判明した。今後は、今回の調査地域に含まれなかった北朝鮮やロシア地域で追加調査を行う必要があるとした。

 研究所は来月初め、今回の実態調査の結果と追加調査計画をまとめた報告書を環境部に提出する予定だ。環境部は、トドは海洋資源に該当するだけに、研究所の報告書を土台に国土海洋部と協議しながら独島トドの復元を進めていく計画だ。トドは韓国と日本では絶滅した可能性が高いが、北朝鮮の東海流域、中国、ロシア海岸地域で生存している可能性があるとみて、2010年までこれらの国と共同調査を進める方針だ。東海種のトドが見つかれば独島で繁殖させる計画だが、見つからなかった場合は2010〜2013年に北米と共同研究を行い、2014年にカリフォルニアのトドを迎え入れ、独島に放すことも検討している。

 蔚山大谷里盤亀台岩刻画にも登場するトドは、先史時代以前から韓国海域に生息していたと推定される。1900年代の初めには独島に2万〜3万頭が群をなしていたが、日露戦争当時の1904年から日本の竹島漁猟会社による乱獲が始まり、1956年までに1万6500頭が捕獲されたと伝えられる。その後は1950年代と1970年代の目撃談以降、トドの痕跡はみられない。

japanese@yna.co.kr