生活保護を受ける母子家庭に支給されていた「母子加算」が今年3月分までで打ち切られ、母子家庭で貧困が深刻化している。「教育にかけるお金がない」と母親が悲鳴を上げれば、「自分が働いて家計を助けないと」とあきらめの表情を浮かべる子どもも。専門家は「貧困が固定化され、抜け出せなくなる」と指摘、一刻も早い加算復活を求めている。
「生活は毎月ぎりぎり。子どもの成長とともに貧しくなる」。東京都足立区に住む女性(50)が沈痛な声で訴える。接客業のパートを週に5日しているが残業はさせてもらえず、年収は100万円未満。一方で高校生の息子は食べ盛りで、食費が月4万円に達することもあるという。(07:00)