2009年 6月 23日
水不足深刻 井戸水の水質検査料を半額に
香川県で水不足が深刻化する中、高松市が市民の水源を確保する取り組みです。井戸水を飲み水として利用するための水質検査の手数料を23日から通常の半額にしました。これは第3次取水制限に合わせて高松市が行っているものです。井戸水を飲み水として利用する場合に限り、濁りやにおいの異常を調べる化学検査が3260円から1630円に、細菌などの有無を調べる検査が1920円から960円と通常の半額になります。高松市保健所の臨時窓口には早速、検査を依頼する市民が訪れていました。高松市は市の渇水対策本部が解散するまでこの取り組みを続けることにしています。一方、高知県の早明浦ダムの上流域には22日夜から23日朝にかけて22.1ミリの雨が降りましたが23日午後5時現在の貯水率は30.6%で、貯水率の回復には至っていません。このため吉野川水系水利用連絡協議会は幹事会を開きこのまままとまった雨が降らなければ貯水率が15%程度になる今月30日にも第4次取水制限を行うことを申し合わせました。

高梁川水系で水不足 渇水調整準備会
岡山県も水不足が懸念されています。高梁川水系のダムの貯水率が急激に低下しているとして、国や県などで作る水利用協議会が対策を協議しました。高梁川水系の上流域に位置する6つのダムでは、先月、高梁市などで観測史上最も少ない降水量を記録するなど雨の少ない日が続いているため、23日午前9時現在、貯水率が62.2%と平年を16ポイント下回っています。会議は現在の状況が続くと今月下旬にもダムの貯水率が50%を下回る恐れがあるとして開かれたもので、流域の市や町のほか岡山河川事務所などが出席しました。そして貯水量などの情報を共有することや、県民に節水を呼びかけることなどを確認しました。今後、貯水率がさらに低下し40%を下回った場合、取水制限など、具体的な対策を協議することにしています。

新型インフルエンザの新しい対応示す
岡山県は、新型インフルエンザへの対応を24日から季節性のインフルエンザと同じ態勢にすると発表しました。厚生労働省は今月19日、軽症の患者は自宅療養とすることや原則、全ての医療機関が診察することなど新型インフルエンザの新しい指針を発表しました。これを受けて岡山県も発熱外来の設置を23日で終了することになりました。発熱相談のコールセンターは24日までとなります。今後、インフルエンザのような症状が出た患者は、季節性のインフルエンザと同じように、直接、医療機関を受診してほしいとしています。

防災ヘリ納入遅れで遅延金は2367万円
岡山県が購入した消防防災ヘリコプターの納期が約2カ月遅れた問題で、県は業者に対し2300万円余りの遅延金を請求することになりました。今月8日、岡山県に引き渡された消防防災ヘリコプター「きび」は、本来、昨年度中に納入される予定でしたが、機体の組み立てや整備に時間がかかり、約2カ月遅れて納入されました。この問題で岡山県は、契約した、三井物産エアロスペースに対し、2367万円の遅延金を請求することを23日の県議会・総務委員会で明らかにしました。契約では、納期が1日遅れるごとにヘリの本体価格の1000分の1、118万円が請求できることになっています。今回は納期から69日遅れましたが、通信システムの設置など業者の責任以外で遅れた日数を除き、20日分を請求するとしています。

不正借入れ 琴平町百条委員会
香川県琴平町の前の副町長がJAから多額の不正な借り入れを繰り返していた問題です。23日、百条委員会の初会合が開かれ、JAの幹部ら3人を参考人招致することが決まりました。百条委員会の初会合には委員9人が出席し、全容解明のための審議が始まりました。そして次回の委員会でどのように融資の決済が行われていたのかを確認するため、借り入れが行われたJA象郷支店の現職幹部ら3人を参考人として招致することが決まりました。この問題は琴平町の前の副町長が辞職する去年までの15年間に町長の公印を無断で使いJA象郷支店から借り入れを繰り返していたものです。8000万円が未返済のままで副町長は今年3月に自殺しています。参考人が招致される次回の委員会の期日は今月27日の幹事会で決めることになっています。