昭和シェル石油はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコと共同で太陽光発電事業に参入する。昭和シェルの太陽電池を使い、まず2010年にサウジに小規模分散型の発電所を建設、家庭や公共施設に電力を販売する。12年をめどに合弁会社を設立し、中東のほか東南アジアなどの新興国でも事業を展開する。地球温暖化防止への対応で石油やガソリン需要の減少が見込まれる中、日本とサウジの石油大手が手を組み太陽光発電を新たな収益源に育成する。
両社は送電網の整備が遅れている地域を対象に、小型の太陽光発電所を複数建設して発電事業を手掛ける。火力発電や原子力発電のような大規模投資が不要なため、急速に人口が増加している新興国の地方都市などで需要が大きいとみている。
(10:04)