08年度の国の一般会計税収が44兆3000億円弱となり、昨年末の補正予算編成時の見通し(46兆4290億円)を2兆2000億円弱下回ったことが23日分かった。08年度の税収の下振れ額は、当初予算比では9兆3000億円に達し、国の08年度決算は01年度以来7年ぶりに歳入が歳出を下回る歳入欠陥となることが確定した。
戦後最大級の景気後退を受けて法人税が約10兆円と予算額を約1兆2000億円下回ったほか、所得税も5000億円下回った。一方、低金利効果で、国債の利払い費が見通しより少なく済んだため、歳入不足は7000億円前後になる見通し。政府は不足分を国債整理基金からの繰り入れで一時的に充当。最終的には10年度までに国債を追加発行し、工面する。
税収が予算額を下回るのは3年連続だ。08年度の税収が確定したことで、昨年末に46兆1030億円と見込んだ09年度の税収額も大幅な下方修正は避けられず、バブル崩壊後最低だった03年度(43兆2824億円)を下回る可能性も出てきた。【斉藤望】
毎日新聞 2009年6月24日 2時30分(最終更新 6月24日 2時30分)