今日のお天気

JR運行情報



TBSモバイルへ!

注目キーワード


最終更新:2009年6月24日(水) 0時13分

沖縄「慰霊の日」、首相も参列し追悼式

動画を他のプレイヤーで見る

 20万人あまりが犠牲となった沖縄戦の終結から、6月23日で64年となります。沖縄・慰霊の日です。

 旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を、沖縄では「慰霊の日」と定めています。

 「安らかにお休みください」(参拝者)
 「顔が見えるようで、本当に戦いというのは二度と起こらないほうがいいと思います」(参拝者)

 戦没者の追悼式典には麻生総理も参列し、戦後処理の問題に言及しました。

 「沖縄の地にいまだ多くの不発弾などが埋没していることを心に刻まなければならないと思います。県民のみなさまの不安を解消すべく、不発弾等対策安全基金を設置したところです」(麻生首相)

 総理の言葉を複雑な思いで聞く鬼本照男さん(80)。35年前、ある事故を体験しました。

 1974年、那覇市にある幼稚園の敷地内で、工事中に旧日本軍の地雷が爆発し、園児1人を含む4人が死亡しました。当時幼稚園の園長だった鬼本さんは、事故の責任は国にあるとして遺族とともに賠償を求めました。しかし、実際に支払われたのは・・・。

 「賠償金ではなく、見舞い金という形ですね。見舞い金をもらった以上、今後、一切事故について何も言わないと」(不発弾事故に遭った幼稚園元園長・鬼本照男さん)

 「発射痕なし、火薬あり」(18日の回収作業)

 沖縄県内で毎日のように見つかる不発弾。今も兵器としての殺傷能力は変わらず、戦後、不発弾による爆発事故で、710人もの人が命を落としています。

 こうした中、今年1月、激戦地だった糸満市の工事現場で不発弾が爆発。作業員の男性が右目を失明するなど、重傷を負いました。

 事故を重く見た政府は、10億円規模の不発弾対策基金を創設。今後の不発弾被害に対して、見舞金で対応することを決めました。それは同時に、賠償責任を負わないことを意味します。

 こうした政府の姿勢に、不発弾事故の体験者は・・・。
 「戦争起こしたのは日本であり、傷ついたのは沖縄県民なんですよ。責任逃れですよ。本当に責任逃れですよ。戦後処理ができていないということは、まだ沖縄も戦後が終わってないんです」(不発弾事故に遭った幼稚園元園長・鬼本照男さん)
(23日23:07)



6月23日(火)のニュース一覧

社会

政治

経済

ビジネス

国際

スポーツ