茨城空港のレストランのテナントとして、すぎのやというチェーン店がある。
開発公社に行くついでに、行ってみた。ランチの時間に。今回は一般客目線で見たすぎのやを斬ることにしよう。
その前に断っておかなければならないのは、すぎのやはこの状態のままで茨城空港に出店するつもりではないということ。レストランの形態も、茨城空港に併せて新設する予定という。
すぎのやは、茨城県の人はご存知かもしれないが、日本食のファミリーレストランである(だよな?)。とりあえず、日本食なら、一通り揃っている。そばにうどん、すき焼き、天ぷら、寿司、茶碗蒸しなどなど。
普段、ランチを外で取る場合、私は700円台であることが多い。豪勢に行くと決めて、せいぜい850円である。1000円以上のランチを取る場合は、親しい友人と親睦を深めるときか、取引先や目上の人に奢ってもらう時くらいだ。世の中のサラリーマンやOLなんかは、コンビニのおにぎりとか、マックとか、牛丼とかで済ませることもあるから、500円位か。私のランチ予算は、割合高めだと思う。もっとも、外でランチを取ることが、それほどなく、普段から自炊であるが。
何か頼もうとメニューを見て、ちょっとビビった。「割高だなぁ〜」
一番安いメインのメニューはざるそば・うどんの714円だった。私が利用している昼食どころじゃ「焼き魚定食」とか「豚のしょうが焼き定食」とか「ニラレバ定食」とか食べられるぜよ。
しかし費用対効果というのがある。値段に比例して、内容がいいのなら、それで良し。内容というのは、店の立地、雰囲気、ホール係のサービス、味、ボリュームと大きく分けてこんな感じか。
色々あったので迷ったが、「すぎのや本陣名物 自慢のつけ汁 鴨汁そば」を頼んだ。私は鴨せいろには目がない。2〜3年前から、趣味の一環というか、昼食ついでに、実は鴨せいろそば巡りをしている。別にこれと言って、ブログとか作っていないのだが、私の鴨せいろ観は、うるさい。鴨せいろを食べれば、その店がどの程度が分かる。ちなみにお薦めの店は銀座の古拙だ。2年前に行った比較的割高なそば屋なのだが、それからしばらくして、ミシェランから1つ星を貰った。
さて、鴨汁そばであるが、とりあえず写真をご覧になっていただきたい。
よく分からないだろうが、そばの麺は太い。比較的太いというレベルではなく、太い。茨城の人は、普段からこういう太いそば麺を頂いているのかもしれないが、普段東京のそばを食べている私には、太い麺である。太くても細くても、問題は味とボリュームである。ボリュームに関しては、十分だと思う。せいろスタイルなので、盛りのおかわりもできる。また大盛りとか特盛りなんかにもできる。足りない人はそれで対応すればいいだろう。
さて、問題は味である。無難な味というのが、率直な感想。可もなく不可もなく、スタンダードをついてきたというべきか。鴨汁につけ込んであるネギは、よく味が染み込んでいて、それはそれで美味しかった。鴨はまぁまぁ。十中八九、中国産だろう。汁の味もまぁまぁ。しかし、ここで問題が。豆腐がつけ汁の中に入っているのだ。これは茨城で一般的なのか。地域性の問題もあるだろうが、タンパク質にタンパク質で対抗して、何をしたいんだよ。ラーメンにご飯を食べるのが大好きな人はいいのだろうが、私はラーメンはラーメンで食べる派なので。
いなり寿司もついてあったが、満腹で食べれなかった。帰り際に店員が「いなりはお持ち帰りできますが、どうしますか。」と聞いてくれた。このサービスは○。
追加で茶碗蒸しも食べたが、まぁ普通の茶碗蒸しだった。なぜかクアラルンプールの日本食レストランで食べた茶碗蒸しを思い出したよ。
これで1102円(税込み)である。これを高いと思うか、安いと思うかは、人それぞれなのだろうが、私は若干高いと感じた。まず、おしぼりが出てこない。ランチといえど、1000円以上するメニューがほぼ全てである。ファミレスだから、と言われるかもしれないが、普段ファミレスに行かないので、その理屈はよく分からない。1000円以上のランチを出す店は、紙製でもおしぼりのサービスがあるものだ。
お水やお茶のサービスは、時折係員がカートを押して、各席にサービスをしていた。これはよかったと思う。呼んだらすぐに来てくれるのもいい。接客態度も、総じて良かった。
インテリアなんかはファミレスである。大学生や10代の若者が長居するにはいいが、それ以外の人にとっては、それほど長居はできないような空間である。高級感も特に演出されているようには思えなかったし。ちなみにトイレにはなぜか綿棒が置いてあった。
明日はLCC旅客目線で見た、すぎのやを斬ることにしたい。
あ!しまった、なんで「日本語のできないシンガポール人帰国子女」のフリをして入らなかったんだろう。英語でやりとりすれば良かった。あぁ、失敗したな。次から気をつけよう。
2008年9月6日
すぎのや1
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6 コメント:
通りすがりで失礼いたします。
茨城空港に入るのにふさわしい飲食業者として、下記の業者を見つけました。
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こちらは、一般的な飲食業者と異なり、
『バイキングスタイル』をのレストランを
運営しています。
ニラックス株式会社
http://www.nilax.co.jp/index.html (会社TOP)
http://www.buffet.jp/ (レストラン一覧)
また、上記の会社は、神戸空港内のテナントで
実績を持っていますので、茨城空港のテナントとして
入る価値は十分ございます。
http://www.buffet.jp/china/shoplist/d_hyogo01.html
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上記の業者については、茨城県企画部と茨城県知事室(”私の提案” http://www.pref.ibaraki.jp/opinion/)あてに茨城空港関連の提案として送っておりますので、回答が楽しみですね。
すぎのや
行かれましたか・・・
すぎのやは同じ地元のファミレスのばんどう太郎とライバルですが
味や価格はどんぐりの背比べでしょうか
私は最近ではよほどの事が無い限り利用する事はありません。
第一にやはり味と価格のバランスが悪すぎます。
言い方は失礼ですがこのようなB級グルメの店なら
他店でもっとすばらしいお店が山ほどあります。
既存の概念を打ち破れるのかどうか
楽しみですが
あまり期待はしていません。
GRICKOさん
私も古拙は行った事があります
私は趣味で蕎麦打ちをするので
蕎麦屋巡りは好きです。
普段はせいろ系を注文しますが
かけそば系はあまり注文する事は無く
つけ汁系どまりです。
そばの麺が太い理由ですが
推測になりますが
第一に品質があるかもしれません
経験上蕎麦打ちをして麺が繋がらないときは
小麦粉の割合を多くしたり麺を太くしたりする事が多々あります
すぎのやさんでは多分外国産の蕎麦を
ロールで挽いたのだと思います
ざるそばで714円とのことですが
原価率は相当低いのは明らかです。
私に言わせればぼったくりですね。
私の知っているお店のには
国産常陸秋蕎麦を二八で500円程度で
提供しているお店もあります
GRICKOさんは若干高いと感じたかもしれませんが
地元の方は相当高いと閉口するに違いありません
すぎのやさんが地元にはどう対応するのかも楽しみです。
>やませみさん
コメントありがとうございます。
確かにこういったビュッフェスタイルの方がレストランや食べるものを購入する所が1つしかない茨城空港には合っていると思います。なぜなら、バイキングだとランチボックスも作ることが可能だからです。もちろん、すぎのやさんでも、テイクアウトはできるでしょう。しかし、それは既製品です。ビュッフェスタイルはそれぞれの好みに合わせて作ることができますし、何よりも早い。セルフサービスなので、人件費も安く上げられるし、その分が値段に反映されます。
ただ、「レストランはすぎのや」でというのが、変えられない既定路線みたいです。もっともっと他に手はあるし、考える余地がある、大いに覆せるだけのテナントはあると思います。しかし、公募というやり方の性格上、そうもいかないみたいです。すぎのやさんが、どういう形で、茨城空港出店を考えているのか、アポイントメントが取れれば、伺ってみたいなと思います。
>samuraiblueさん
ばんどう太郎、またしても茨城に行ったら、行かなくてはならない店が増えてしまったようです(笑)。
すぎのやさんには大変失礼ですが、私もsamuraiblueさんと同じく、今後は、よほどのことがない限り、利用することはないと思います。茨城県内の国道を走っていると、気になる個人経営のレストランが、いくつかあるというのも一因ですが。
ちょっと今回のコメントで、個人的に一番びっくりしたのは、samuraiblueさんって、蕎麦打ちするんですか!?ってことです。普通に、凄いなと、マジで驚きました。そんなこんだで、蕎麦の麺が太い理由がそういうことだとは…、う〜ん、納得。茨城だから太いとか、そういうことではないようですね。
「若干高い」、というのは実は、本音を言ってしまうと、すぎのやさんに配慮して、書いてしまった部分がありました。普段700円台のランチを食べる私ですが、いくらなんでも1100円でこれはないだろ!?と、思ったのが正直な所です。東京でも1100円出せば、それなりのモノが食べられます。すぎのやさんも、もしかしたらこれを見ている可能性もあるし、これからお話を伺う可能性もあるので、今回は控えめに書かせていただいたというか…。でも、やはり嘘はいけませんよね。おそらく、すぎのやさんとしては消費者の正直な意見が欲しいと思うので。反省です。
それにしても、茨城県を初め、関東で成功しているすぎのやさんって、凄いなぁと。その経営のやり方は、凄いなぁと思います。この内容で客を呼べるって、どういうやり方をしているんだろうなぁと、気になる所です。
はじめまして。
居眠り問題で話題になっいるので覗かせていただきました。
すぎのやをよく利用するものです。
といってもそばはほとんど食べた事がないです。
GRICKOのおっしゃるとおり、そばはあまりおいしくないと思うので。
安くておいしい店はほかにいくらでもあります。
ただ、うどんは結構おいしい気がします。
「ちたけ汁うどん」と「味噌煮込みうどん」がオススメです。個人的にはほかの店と比べてもかなりレベルが高い気がします。といっても、付近にまともなうどん屋があまりないせいかも知れませんが。(対して、まともな蕎麦屋は多い。)
もしよろしければご賞味ください。
>匿名さん
コメントと拝読、ありがとございます。
すぎのやのうどん、そうですか。「ちたけ汁うどん」「味噌煮込みうどん」、語感からいうと「ちたけ汁うどん」を頼みたくなりますね。いずれにしろ、もう一度、「日本語の喋れない外国人」のフリをして行かなくてはいけないので、その時、うどんを食べてみます。あ、ここで何を頼むか、書いてしまったら、すぎのやにバレバレですね(笑)
それにしても、茨城は蕎麦のレベルが高いようですね。私は近年、蕎麦通になってきた感じですが、楽しみが増えそうで、何よりです。
ご紹介ありがとうございました。楽しみが増えました♪
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