3月10日に道頓堀川から引き揚げられたカーネル・サンダース像=大阪市中央区
今年3月、大阪・道頓堀川から24年ぶりに救出されたカーネル・サンダース像が、来年から甲子園に置かれる方向で話し合いが進められていることが22日、分かった。修復作業は最終段階にきており、来週中にもメディアに披露される予定。年内は長期イベントなどに展示され、その後、甲子園に常設する考えだ。
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カーネルおじさんがついに甲子園にやってくる。しかも、一時的ではない。聖地に永住する可能性が強まってきた。
今年3月、大阪・道頓堀川から引き揚げられ、24年ぶりにその姿を現したカーネル・サンダース像。世間を大いにわかせた救出劇に加え、カーネル像の行き先についても、米大リーグの球団からオファーもあったほど注目された。その争奪戦にピリオドが打たれようとしている。
日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の関係者は「(甲子園側から)ずっとお話を頂いていますし、将来的には置かして欲しいと思っています」と話し、来年の甲子園リニューアル工事3期目に完成する「甲子園歴史館(仮)」に常設したい考えがあることを明かした。
現在、カーネル像の修復作業は最終段階まできている。「一般公開は厳しいですが、来週中にもメディアの方に披露できれば」とKFC関係者。年内は、大阪市で8月から行われるイベント「水都大阪2009」を有力候補に展示される予定。KFC関係者は、長期イベントに展示した後、甲子園に常設するプランを抱いている。
現在のチーム状況から考えれば、カーネルの呪いが解けたかどうかは微妙なところ。それでも、甲子園を訪れる虎党の楽しみが増えることは確かだ。