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【プロ野球】

横浜監督に東尾氏急浮上

2009年6月23日 紙面から

横浜の来季監督候補に浮上した東尾修氏(中嶋大撮影)

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 横浜が次期監督候補として、元西武監督で野球評論家の東尾修氏(59)をリストアップしていることが22日、わかった。開幕から最下位に低迷している横浜は、交流戦前に大矢明彦監督(61)を事実上の解任。水面下で来季の監督人事に着手してきたが、西武時代に2度のリーグ優勝を果たした東尾氏の手腕を高く評価、有力候補とした。東尾氏については楽天も次期監督候補として興味を示している。

 今季の横浜は、開幕6連敗とスタートでつまずいて低迷。契約を1年残していた大矢監督は交流戦前に休養。田代監督代行が指揮をとってからも6勝18敗と低迷に歯止めがかからない。シーズン中ということもあって、佐々木邦昭球団社長は「田代には火中のクリを拾わせた。全力で支えていくしかない」と来季の監督人事については口をつぐんでいるが、水面下で準備は着々と進行。新監督候補として浮上したのが東尾氏だ。

 東尾氏は、箕島高から1968年のドラフト1位で西鉄に入団。パ・リーグを代表する投手として活躍し、80年代からの西武の黄金時代に貢献。歴代10位の通算251勝を挙げた。指導者としても、95年から01年まで西武を指揮。リーグ優勝2度を含めて、7シーズンすべてでAクラス入りの実績を残し、その手腕は申し分ない。

 横浜は最近7年間で最下位が5度。Aクラスに入ったのは1度だけ。昨季は、外国人補強の失敗などもあり、シーズン94敗の大惨敗。すっかり“負けぐせ”がついてしまい、19日の臨時株主総会では、業を煮やした若林貴世志オーナーが「2年連続の不振は何が原因なのか。フロントなのか、監督なのか、選手なのか」と猛ゲキ。球団にドラスチックな“体質改善”を求めた。東尾氏を招へいし常勝軍団のDNAを取り入れることで、チームの抜本的改善を図りたいところだ。

 東尾氏はこの日、本紙の取材に対し「僕にはわからないことだし、何もお答えしようがない」とだけ語ったが、再びユニホームを着ることには支障がなさそう。今季限りで野村克也監督との契約が切れる楽天なども、次期監督候補として興味を示しているとみられ、争奪戦に発展する可能性もある。

 

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