放送予定
   
   
   
6月23日(火)放送予定
えん罪はなぜ見過ごされたか

平成2年に栃木県で4歳の女の子が殺害された足利事件。無期懲役が確定した菅家利和さんが、DNAの再鑑定で犯人ではない可能性が高いとされ、逮捕から17年半ぶりに釈放された。捜査段階から裁判に至るまで誤った判断の拠り所となったのが自白と精度の低いDNA鑑定だった。菅家さんが涙を流した取り調べ、矛盾する自供の内容、二転三転する裁判での証言。無実のシグナルがなぜ見過ごされたのか。科学捜査を象徴するDNA鑑定への過信はなかったか。そして、裁判所によるDNA再鑑定の実施が遅れた原因は・・・。 またしても、冤罪を防げなかった日本の刑事司法。捜査や裁判のどこに落とし穴があったのか、失われた17年を取り戻し始めた菅家さんへの密着取材と警察官など多数の関係者への取材で検証する。
(NO.2755)

スタジオゲスト 木谷 明さん
    (法政大法科大学院教授
・元東京高裁部総括判事)
 
   
   
6月24日(水)放送予定
消えた年金は取り戻せるのか

年金保険料を納めたのに、社会保険庁に記録がない。そうした人たちからの申し立てを審議する「年金記録確認第三者委員会」が設置されてから2年になる。これまでに受け付けた申し立ては、10万件以上。このうち7万1000件の審議を終え、40%にあたる、 2万7000件について保険料の支払いを認めた。 第三者委員会は、どのような基準で判断し、その判断を導くためにどんな調査を行なっているのか。そもそも記録がなくなった原因は何なのか。全国の申し立ての中で、特に判断が難しいケースを審査する中央第三者委員会に初めてカメラが入って取材した。第三者委員会は、記録の回復を求める人たちの声にどこまで答えられるのか。記録問題解決の最前線から報告する。
(NO.2756)

スタジオゲスト 梶谷 剛さん
    (年金記録確認中央第三者委員会
 委員長)