「ノア」(22日、後楽園ホール)
ノアの社長兼選手として活躍した三沢光晴さん(享年46)が試合中の事故で13日に急逝後、東京で初めてとなる大会が22日、後楽園ホールで行われ、沈黙を守っていた小橋建太が初めて口を開いた。
シリーズ最終戦の全試合終了後、小橋は「いつも目標で追いかけてきた大きい存在。(思い出は)いっぱいありすぎて…。この人とだったら(試合で)いけるところまでいけた」と、熱い思いを吐露した。
今後は小橋がノアを背負う立場になる。「三沢さんから受け継いだプロレス道をまい進していきたい。現実を受け止めて、前に向かっていかないと」と、三沢魂の継承を誓った。さらに、三沢さんの最後の対戦相手だった齋藤彰俊を「お互い全力でやったんだから、だれも責められない」とかばった。
がん闘病中に、三沢さんに勇気づけられたことを忘れていない。この日も86発のチョップを繰り出すなど、戦い続ける姿勢を見せつけた。全試合終了後には、ファンが約4分間、ミサワコールと拍手を続けた。リングが緑の紙テープで埋め尽くされた中、小橋が再出発を誓った。