2009年 6月 22日
香川で新型インフルエンザ患者初確認
オーストラリアから帰国した観音寺市の40代の男性が新型インフルエンザに感染していることが21日夜、確認されました。香川県内での感染者は初めてで、県は22日朝、感染拡大防止に向け対応を協議しました。感染が確認された観音寺市の40代の男性会社員は今月7日から仕事でオーストラリアに滞在し、19日に帰国しました。21日の朝からのどの痛みや発熱があり、西讃保健所の発熱相談センターに連絡、その後の検査で新型インフルエンザの感染が確認されました。男性は20日に妻と買い物に出かけたことが確認されていて、現在はタミフルを処方され自宅で療養していて、熱も下がり容体は安定しているということです。22日朝開かれた県の対策本部会議では男性の帰国後の行動を調査すること、患者が児童や生徒でないことから現時点では学校などに休業要請は行わないことなどを決めました。これを受け西讃保健所は現地対策本部を設置し濃厚接触者の家族2人と一緒にオーストラリアに行った男性から健康状態などの聞き取り調査を始めました。全員自宅で待機していて現在のところ発症していないということです。

香川用水 第3次取水制限開始
高知県の早明浦ダムの貯水率低下に伴い、22日朝から、香川用水への供給量を50%カッとする第3次取水制限が始まりました。22日午後5時現在の早明浦ダムの貯水率は、30.9%と深刻な状況が続いていて午前9時から香川用水への供給量を50%カットする第3次取水制限に入りました。これに伴って香川県は夜間断水を避けるためこの春、三豊市に完成した調整池から初めて水を放流しています。早明浦ダムの上流には、20日から22日朝までに、30.2ミリの雨が降りましたが、貯水率の回復にはつながっていません。このまままとまった雨が降らなければ、今週中にも、第4次取水制限入りの時期などを検討することになっています。

長女をカッターで切り付けた疑い 母親逮捕
7歳の長女の顔などをカッターナイフで切り付け全治3週間のケガを負わせたとして高松市の31歳の母親が22日、傷害の疑いで警察に逮捕されました。逮捕されたのは高松市牟礼町の無職、大谷扇絵容疑者(31)です。警察によりますと大谷容疑者は今月13日ごろ、自宅で小学1年生の7歳の長女の顔や手をカッターナイフで切り付け全治3週間のケガを負わせた疑いです。長女の傷に気付いた小学校から相談を受け、香川県子ども女性相談センターが警察に通報しました。警察の取り調べに対し大谷容疑者は「子供が嘘をついたからしつけのつもりでやった」と供述し、容疑を認めているということです。大谷容疑者は長女と2人暮らしで長女の背中などにも殴られたようなあとがあることから警察は日常的に虐待があったとみて余罪を追及する方針です。

倉敷市の住宅密集地で4棟全半焼の火事
22日朝早く、倉敷市の住宅密集地でクリーニング店など4棟を全半焼する火事がありました。ケガをした人はいませんでした。22日午前6時前、倉敷市老松町のクリーニング店経営、西村昭芳さん(67)の店舗兼住宅から火が出ているのを離れに住む長男が発見し119番通報しました。この火事でモルタル2階建ての建物、約120平方メートルを全焼したほか、北側の離れ1棟と両隣の店舗兼住宅2棟、合わせて約170平方メートルを半焼し、火は約1時間20分後に消し止められました。けがをした人はいませんでした。現場は倉敷駅の南約500メートルの住宅密集地で警察と消防が出火原因を調べています。

JR宇多津駅で特急列車がオーバーラン
22日、香川県宇多津町のJR宇多津駅で、特急列車が停止位置を約190メートルオーバーランするミスがありました。JR四国によりますと、22日午前8時前、上りの特急列車、「いしづち4号」が宇多津駅を約190メートル過ぎて停車しました。列車は直ちに宇多津駅に引き返し、約15人が降り、駅で待っていた約40人が乗って、7分遅れで出発したということです。運転していた54歳の男性運転士が通過駅と勘違いしていたとということです。JR四国でオーバーランは今年4月以降4件目で、「教育などを通じて再発防止に努めたい」とコメントしています。

学力低迷を受けて  学力向上検討委初会合
小、中学生を対象にした全国一斉学力テストで、去年、岡山県が40位前後と低迷したのを受け、県は22日、児童・生徒の学力向上の取り組みについて協議する委員会の初会合を開きました。初会合には有識者や学校関係者など12人が出席しました。委員からは、「全国の順位を気にする必要があるのか?」、「勉強の動機付けをしっかりすることが必要」といった意見が出されました。また学力向上に向け、家庭の果たす役割は大きいとした上で、子供の発達状況に応じた親への支援体制の構築が不可欠といった提案が出されました。岡山県は、去年、国が実施した全国一斉学力テストの結果が、全国で40位前後と低迷しました。委員会では県が策定した学力向上プランの検証・改善を主な目的としています。会では今年度内に学力向上に向けての具体的な教育の方向性などについて提案することにしています。