2008年、アメリカでプレイしていた田臥勇太が国内復帰、日本代表候補の1人として、6月に行われる『東アジア選手権』での勝利を目指していた。日本人初のNBA選手として、チームの司令塔の役割を期待されていた田臥。だが彼は、大会直前になって衝撃の決断を下した。NBAへの再挑戦のため、代表を外れると発表したのだ。
「自分にとってNBA挑戦が第一目標。迷いはない」と田臥は言い切る。秋田の能代高校時代、司令塔として史上初の9冠を達成し、高校卒業後は本場アメリカでバスケットボールを学んだ田臥。一時は日本の実業団チームに所属するも、幼いころからの夢を捨てきれず、再渡米。2004年、日本人初のNBAデビューを果たした。
今回、田臥が挑むのは、ダラス・マーベリックスの入団の足がかりとなるミニキャンプ。田臥は過去2回、サマーリーグに参加しているが、いずれも開幕戦前に解雇されている。さらに今回の挑戦には年齢の壁もある。身長わずか173cmの田臥の売りは、圧倒的な速さと瞬時の判断から繰り出されるパス。体力を要するこのプレイスタイルをとる彼にとって、28歳という年齢は決して若くない。
番組では、NBAへの挑戦に臨む田臥に密着。夢のNBA入りの飽くなき情熱や不屈のチャレンジ精神に迫る。